第三章 ねずみの王様
「フロムおじさん、たいへんよ!」小鳥が大声でフロムを呼びました。 「ホウホウホウ、なにをあわてておる?」ねむそうに、フロムがあなから顔を出しました。 「さっきから、木の下のしげみでキツネがねらっているのよ!」 「なに?こ…
「フロムおじさん、たいへんよ!」小鳥が大声でフロムを呼びました。 「ホウホウホウ、なにをあわてておる?」ねむそうに、フロムがあなから顔を出しました。 「さっきから、木の下のしげみでキツネがねらっているのよ!」 「なに?こ…
2)「ひねくれ川」 次の日の朝、いちわの小鳥がフロムのすむ木にやってきて、大きな声でよびました。 「フロムのおじさん、お話をきかせてよ!」 「ホウホウホウ、なんだ?なんだ?大声をだしおって。わしは眠いんだ!きのう話しただ…
ここは人里はなれた山おくにある森です。森のまんなかに小高い丘があり、幹にポッカリあなのあいた老木がたっています。そしてそのあなに、フロムという、森でいちばんものしりのフクロウがすんでいました。 東の山にお日さまが顔をだす…