第六章 かいじゅうドドンガ
ゴゴゴゴ~ッ! とつぜん地面がおおきくゆれました。 「きゃーっ!」子リスたちがあわててフロムのすむあなに飛び込んできました。 「なんだ、せっかく良い夢をみていたところなのに!」 「だって怖いんだもの」 「ものすごく揺れ…
ゴゴゴゴ~ッ! とつぜん地面がおおきくゆれました。 「きゃーっ!」子リスたちがあわててフロムのすむあなに飛び込んできました。 「なんだ、せっかく良い夢をみていたところなのに!」 「だって怖いんだもの」 「ものすごく揺れ…
そよ風がこずえをゆらし、木漏れ日がゆれるなか、子リスたちが木の実を抱えて、フロムのあなにやってきました。 「フロムのおじさん、いつまであなのなかでねているの?」そういって、こりすが木の実をさしだしました。 「ホウホウホウ…
小鳥たちがフロムの木に集まって、ピーチク♪パーチク♪おしゃべりをしています。 「私の青い羽根はどう?」 「なんて、きれいなんでしょう!でも、私の黄色いくちばしも緑の羽毛にはえて、とってもきれいでしょ?」などと、自分たちの…
「フロムおじさん、たいへんよ!」小鳥が大声でフロムを呼びました。 「ホウホウホウ、なにをあわてておる?」ねむそうに、フロムがあなから顔を出しました。 「さっきから、木の下のしげみでキツネがねらっているのよ!」 「なに?こ…
2)「ひねくれ川」 次の日の朝、いちわの小鳥がフロムのすむ木にやってきて、大きな声でよびました。 「フロムのおじさん、お話をきかせてよ!」 「ホウホウホウ、なんだ?なんだ?大声をだしおって。わしは眠いんだ!きのう話しただ…
ここは人里はなれた山おくにある森です。森のまんなかに小高い丘があり、幹にポッカリあなのあいた老木がたっています。そしてそのあなに、フロムという、森でいちばんものしりのフクロウがすんでいました。 東の山にお日さまが顔をだす…