2月26日「3Dの功罪」 ブルーレイで「ジュラシック・ワールド」を観て思ったのですが、IMAX3Dで観た時と違った印象を覚えました。そう、それは別に最後のキスシーンが無くなっているということではなく、ヘリコプターの存在感についてです。
つまり、IMAX3Dで観たとき、小さいヘリコプターが小さく認識されてしまったため、玩具のように感じてしまったのですが、2Dのブルーレイで観ると、ちゃんと遠くにあるように見えて、全く玩具のようには感じなかったのですね。
そこで、はたと気が付いたのですが、実際遠くのものを見る場合、全く3Dなんか意識していないじゃないですか。ところが、3Dの映画では、遠くにある物もちゃんと3Dに見られるようにしてしまうために、こういうおかしなことが起きるんですね。
もちろん、こういった現象は普通の3D映像では起きません。ある物を背景に合成した場合に、その物を3Dで表現しようとした時にのみ起きるのです。つまり、これは余計なお世話で、かえって臨場感を無くしてしまう、間違った処理と言えます。
ですから、これからの3D映像の設計には、人が物を観る際、立体視するのは、ある程度近い物だけで、それ以上遠くになればなるほど、立体視出来なくなるということを考慮する必要があると思います。
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