9月13日「ピコピコと大地震」
今日は珍しい映画を観に二子玉川に行きました。なにが珍しいかと言うと、おそらく大画面で観られるのはこれきりではないかという意味です。「ヒアアフター」という映画の時も、公開から一カ月も経たないうちに3・11の大震災が起こって、公開中止になりましたが、この作品も同様の意味で、今のうちに大画面で観ておかないと、今後一生観られないかもしれません。
「ピクセル」
アーケードゲーム世界大会のビデオ映像をヴォイジャーに乗せて宇宙に送ったら、宇宙人に対しての宣戦布告と見なされたから、さあ大変。ゲーム画面と同じ立体ピクセル状態のモンスターが地球を襲ってきたのだった。
もうアイデアからして荒唐無稽、いや奇想天外です。最初から、頭の固い人お断りですから、あれこれ文句を言うのは野暮です。とにかく、昔を懐かしんで楽しむことが肝要な作品と言えます。メーカーの垣根を越えて、あんなキャラやこんなキャラが立体映像で共演することも、嬉しい驚きです。
例によってエンドロールの後に、とんでもないオチがついていますので、是非見逃さないように。というか、公開何週もつか不安でなりません。
☆☆☆☆★★★(アーケードゲームにハマった人限定)
「カルフォルニア・ダウン」
カリフォルニア州を南北に走るサンアンドレアス断層。ここを震源として、大地震の連鎖が起こる。レスキュー隊のヘリのパイロットである、レイは妻や娘の危機を知り、他の任務を顧みず、妻や娘の救助に向かう。まず、ロサンゼルスの高層ビルの屋上に避難していた妻を救うと、今度は妻と共にサンフランシスコの高層ビルの地下に取り残された娘を救いに、陸海空とあらゆる乗り物を駆使して、次から次へと迫る天変地異や難関をくぐり抜けて行く。
まず、レスキュー隊のパイロットが、任務を投げ出して家族の救出を優先するなど、日本では考えられないことですが、これも家族至上主義のアメリカならではのことでしょう。ともかく、これは家族愛を描いた、堅いこと抜きのアクション娯楽作品なのだと、割り切って観るべきでしょう。なにしろ、地震や津波の描写が凄まじいので、これらにトラウマのある人にとっては目を覆いたくなるシーンの連続ですが、裏を返せば、それだけアメリカ人は天災に関しても、羨ましいほどノー天気だと言えます。それは自然を克服し、国土を開拓してきたという自信の現れなのかもしれません。
天変地異を扱っても、家族愛という一本筋を通して描いているので、観ていて清々しささえ感じてしまいます。その意味で、映画としては大変よくできています。
昔、「大地震」というロサンゼルス大地震を扱った作品をセンサラウンド方式という低周波で振動させる方式で上映していましたが、実際に大震災を経験した今となってはそれも夢物語。本来ならIMAX4Dで観たいところですが、やはり日本では無理かもしれませんね。
☆☆☆☆★★★★(天災のトラウマのない人限定)
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