8月9日「恐竜とスパイの日」
109シネマズ二子多摩川へ行きました。IMAX3Dで鑑賞するなら、やはり新しい劇場が良いです。3Dメガネも持ち帰り自由になったのですね。観たのは話題の大作、「ジュラシック・ワールド」と「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」です。
「ジュラシック・ワールド」
16歳のザックと11歳のグレイの兄弟は叔母がマネージメントする「ジュラシック・ワールド」に招待されて、パーク内を自由に見学していた。同じ頃、パークの最高責任者であるサイモン・マスラニの指示でヘンリー・ウー博士が複数のDNAを掛け合わせて創り出した最強恐竜インドミナス・レックスの管理状況を調べるために、元軍人でヴェロキラプトルの調教に従事していたオーウェンが呼ばれる。ところが、この新しい恐竜は、創造者の博士も予測しなかった能力を発揮して、まんまと檻から抜け出してしまうのだった。
こうして、人間のエゴが生み出した人造恐竜がパーク内で殺戮を繰り返す中、それを知らない兄弟は、ジャイロスフィアに乗って恐竜たちのいるエリアに入ってくのだった…。
初期のジュラシック・パークでは、琥珀に閉じ込められた蚊から取り出した恐竜のDNAをカエルのDNAで補完することで復元し、ワニの未授精卵に注入して再生に成功していました。ところが、その後の遺伝子操作技術の進歩から、ジュラシック・ワールドでは、様々な遺伝子を掛け合わせて、全く新しい恐竜を創り出すことまでできるようになりました。
テーマパークに観客を呼び続けるためには、毎年新しいアトラクションを開発しなければなりません。それはジュラシック・ワールドでも同じことで、観客を飽きさせないために、新しい恐竜を毎年発表し続けることになります。そして、観客が喜ぶように、より巨大でより凶暴な恐竜を追求した結果生まれたのがインドミナス・レックスです。しかし、良かれと思って改良したものが仇となって、思わぬしっぺ返しを受けることはよくあることで、この新しい恐竜の思わぬ能力のために、ジュラシック・ワールドは恐怖のるつぼと化すのでした。
この大作を任されたコリン・トレボロウ監督は「彼女はパートタイムトラベラー」という小品を初監督したばかりという新人ですが、最近こういうケースが多くて、正直なところ少々心配していましたが、まわりの大物スタッフの助けもあって、充分見られる作品に仕上がっています。ただ、もともと人間描写に関心がある監督のせいか、どうもサスペンスや恐竜の存在感などの部分に希薄なところが感じられます。ですので、いかにCG技術が進歩したとはいえ、初めて恐竜を見た時の高揚感は「ジュラシック・パーク」に遠く及びません。
そうは言っても、この作品での白眉はモササウルスの登場でしょう。この海棲爬虫類(恐竜ではない)の絶対的な強さには胸のすく思いがします。それと、シリーズ中悪役だったヴェロキラプトルの調教にも目を見張るものがあります。もちろん、シリーズの顔だったTレックスの勇姿にも拍手を送りたくなります。
なんだかんだ言っても、非現実的な恐竜がいっぱい登場して、人間を襲いまくる映画は、理屈なしで楽しめます。
☆☆☆☆★★★★
「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」
イーサン・ハントは謎の無国籍スパイ組織「シンジケート」を追っていたが、ロンドンで敵に拘束されてしまう。一方、ハントたちの無謀な活動が批判を浴びて、IMF自体が存亡の危機に瀕していた。謎の女の助けで窮地を脱したハントだが、IMFが解散したばかりか、あらぬ嫌疑をかけられCIAから追われる身となったことを知り、地下に潜って、独自に「シンジケート」を探り続けるのだった。
いや、トム・クルーズは偉い。50歳も過ぎるのに、離陸する軍用機にしがみ付くなど、狂気の沙汰としか考えられないアクションを自ら行い、バイクに乗って高速チェイスするわ、水中で長時間息を止めながらのアクションをするわで、もうホント頭が下がります。
そんなトム・クルーズの独り舞台かと思いきや、今回はレベッカ・ファーガソン演じる謎の女性諜報員が七面六臂の大活躍で驚かされます。果たして彼女は敵か味方か?その微妙な加減も良い感じです。
脇を固めるサイモン・ペックらも適材適所でキャラが立っていて、良い味出しています。
今回、アレンジながら、ようやくメインテーマ以外のオリジナル曲も流れ、ちゃんと長官も誕生したのは、これから原点回帰に向かうという現れか?
☆☆☆☆☆★★★★
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