今日は久しぶりにちょっと遠出をして、府中市美術館に行きました。あいにく本日は府中競馬場で「ジャパンカップ」が開かれているため、最寄りの東府中駅はお客でごった返しています。そこで、府中駅で降りたのですが、府中美術館へ行く巡回バスの乗り場を探していると、案内板があって、①番乗り場からのバスで行けるとの指示が書いてありました。そこで、これ幸いと、指示通り「武蔵境駅南口」行のバスに乗ったのが運の尽きでした。いつまでたっても「府中市美術館」どころか「府中の森公園」のアナウンスがありません。次第に怪しい雰囲気になって来たので、途中で下車したら、もはや自分がどこにいるかも分らなくなってしまいました。
そこで新聞配達屋を見つけて、配達員に聞いてみると、とんでもない場所にいることが判明。早速配達員の指示通りに道を歩いて往けども、往けども、公園らしき木々の生い茂る場所が見つかりません。まさか、この歳になって東京都内で迷子になるとは思いも寄らなかったです。こんなことなら、早くiPhoneにしてGPS機能を活用すれば良かったと後悔していると、幸いなことにというか、新聞配達員の言うとおりに府中市美術館に辿り着くことが出来ました。全く、元はといえば、駅の案内板の非常に不親切な指示に従ったのが原因じゃないか。府中市、なんとかしろ!
それで、何故この美術館に来たかというと、今日から古川タクさんの「
古川タクの実験工房 Oh!それ見よ」が完成披露されるのにあわせて記念トークが開かれるのです。一コマ一コマ人間の動きを写真撮りしてアニメーションにするという「ピクシレーション」手法によるアニメですが、タクさんがゴンドラの船頭になって、公園内を漕いでまわるという趣向の非常に楽しい作品でした。(特に唄が良かったね♪)
この作品の上映が終わると、植草航、キム・ハケン、久保亜美香、デコボーカルら、タクさんんの愛弟子の若手アニメーターたちの作品上映と公開トークが行われ、日本のアートアニメーションの現状などが紹介されました。日本におけるアートアニメーションの現状はまだまだ厳しいものがありますが、みんな必死に頑張っていることが分かり、逆にこちらが励まされているような気持ちになりました。
それにしても、タクさんのいつも飄々とした生き方は、いつ見ても羨ましい限りです。私が言うのもナンですが。