9月22日「エリジウム」
ポイントが貯まったので、川崎の109シネマズに行ってきました。お目当ては「第九地区」のニール・ブロムカンプ監督の新作「エリジウム」です。期待値が高いせいか、巷の評価も今イチですが、如何でしょうか?
2154年の未来。環境汚染と人口爆発により荒廃した地球上には貧困層が溢れ、劣悪な生活を強いられていたが、一方、一握りの超富裕層だけはスペースコロニー“エリジウム”に移り住み、永遠の美と健康を約束された、優雅な生活を送っていた。地上に住む窃盗犯のマックスは、ある日、工場の事故で放射線を浴び、余命5日の宣告をされてしまう。助かるには、エリジウムの各家庭に一台用意されている、どんな病も治す医療ポッドに入るしかないのだが…。
エビチリ…モトい、エリジウムの洗練された美術といい、登場するガジェットのデザインといい、地上の荒廃した雰囲気といい、大作に恥じない出来ですが、様々なSF映画で描きつくされたせいか、私的には既視感があって、「センス・オブ・ワンンダー」には至っていません。
あいかわらず、銃撃戦や破壊シーンは迫力があって、充分見せますが、肉弾戦になると、アップが多用されているせいか、非常に観づらくて、急にトーンダウンしてしまうのが残念です。
エリジウムの組織や防衛システムの貧弱さも気になりますが、シナリオ的にも無理があって、どうもついて行けません。マックスとフレイの物語に収斂させようというのは分かりますが、途中で登場するカバとミーアキャットの逸話も唐突な感じが否めません。
…と、不満たらたらですが、基本的にこの手のSFは好きですので、余計に目が厳しくなるのかも知れません。
☆☆☆★★★(この監督には頑張って欲しいので、ちょっと厳しい採点です) |
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