OCTOBER
 2011
Diary

10月15日「スカイラインとモンスターズ」
「スカイライン」と「モンスターズ」はどちらも映画館で見損なった映画ですが、TSUTAYAだけDVDレンタルを始めたので、借りてみました。「スカイライン」はエイリアンによ地球侵略を、あるマンションの一室に閉じこめられた主人公たちを中心に描いた作品で、「モンスターズ」は地球に飛来したエイリアンたちが巨大化して生息するメキシコから米国に脱出する2人の男女のお話です。
「スカイライン」は1000万ドルというハリウッドでは結構少ない製作費で作られた作品ですが、ともかく視覚効果に特化した映像が凄いという噂です。それに対して「モンスターズ」はわずか130万円(実質の製作費で、配給までの諸費用はその10〜20倍かかっているそうです)という、もうプライベート・フィルム並の製作費ながら、ロードムービーという切り口が評判で、なんと本作の監督が新作米国版ゴジラの監督に大抜擢されたという曰く付きの作品です。
 というわけで、早速観てみましたが、それぞれ方向性は違えど、どちらも比較的安価になってきた視覚効果を駆使して、ハリウッドのビッグ・バジェットに対抗した、エポック・メイキングな作品と言えるかもしれません。「スカイライン」は、ともかく視覚効果に製作費の殆どをつぎ込んで、観たいシーンはすべて見せてあげようという心意気が潔いです。そのため人間ドラマは二の次で、主人公に思い入れなどしなくとも、映像の力だけでグイグイ引っ張っていきます。早くも続編の製作が決まったそうで、空撮部分は既に撮りあげているそうです。
 それと対照的なのが「モンスターズ」で、2人の俳優によるアドリブの演技で、細やかな人間ドラマを観せてくれます。特殊効果はそれ程たいした量でも技術でもありませんが、随所に実に効果的に使われていて、時に感動的でもあり、監督のセンスの良さを感じます。恐らくこの監督なら、今までと全く違った視点で怪獣映画を撮る事が出来るでしょう。新作米国版ゴジラに期待が高まります。