OCTOBER2010
Diary

10月16日「ナイト&デイ」
 
 ワーナー・マイカルのポイントカードの使用期限が近づいてきたので、新百合ヶ丘に「ナイト&デイ」を観に行きました。お気楽なロマンチック・アクション・コメディーだと思っていたら、ホントにその通りでした。

 妹の結婚式に出席するためにウィチタの空港からボストンへ向かおうとしたジューンは、見知らぬハンサム男に二度までもぶつかってしまう。しかも同じ飛行機に乗り合わせたとあって、これは運命の出会いなのかもと胸をときめかす彼女だが、ロイと名乗る件の男にはとんでもない秘密があった…。
 トム・クルーズとキャメロン・ディアスという、少々薹のたった二人による、アクションあり、ロマンスあり、笑いありの軽快な娯楽作品です。監督のジェームズ・マンゴールドは「ニューヨークの恋人」「アイデンティティー」「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」「3時10分、決断のとき」という具合に、ジャンルを選ばない職人監督ですが、こういうロマンチック・アクション・ムービーも手堅くしっかり撮っています。
 しかし、あまりに手堅過ぎて、印象が薄いのが残念です。たとえばアクション・シーンなど、どれも本当に凄いんですけれど、撮影や演出に危うさが無いので、その凄さが伝わってこないのです。特にバイクでのアクション・シーンなど、移動カメラによる撮影が素晴らしいのですけれど、あまりにそつの無い演出のため、その迫力が半減してしまっています。これがいかにも惜しいですね。
 2大スターの共演で、アクションあり、コメディーあり、ロマンスあり、エキゾチックな風景ありとてんこ盛りの娯楽要素を手堅くまとめたのはよいですが、欲張りすぎて、どっちつかずになってしまったという印象です。でも、デート・ムービーとしては手頃な軽さかも知れません。
 ちなみに、牛追い祭りのシーンで使われているCG技術はかなりの高レベルです。「十三人の刺客」でも、これくらいの技術が欲しかったと思いますが、やはり無理かもね〜。
 ☆☆☆★★★