MARCH 2010
Diary

3月16日 「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」
 気が付けば、もう1ヶ月以上も日記を書いていない事に気がつきました。これはいかんです。まずいですよ〜っ。そりゃ、PCの具合が悪くて作り直したりしていましたけれど、1ヶ月はないでしょう。…というわけで、取り敢えずいつもの映画日記で御茶を濁します。(この映画を観たのも2週間前なんだけれどネ)
 
 で、本日のお題は「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」です。
 ブルックリンの高校に通うパーシー・ジャクソンは重い難読症で勉強にも身が入らず悩んでいました。そんな彼が学校の課外授業でギリシャ・ローマ博物館を訪れた時、引率のドッズ先生が突然怪物に変身して、「ゼウスの稲妻を返せ!」と叫びながら、襲いかかって来たのです…。
 神と人間のハーフをデミゴッドというんだそうで、ご存知のようにオリンポスの神々は性に関しては天真爛漫ですから、もうあちこちで繁殖を重ね、この世にはたくさんのデミゴッドが産み落とされました。実はパーシー・ジャクソンもそのひとりで、しかも大神ゼウスの兄弟ポセイドンの子供だというんだから大変です。こうしてゼウスの子ヘラクレスのように、試練と冒険の旅を強いられるハメになってしまうのでした。
 何でオリンポスの神々がアメリカにいるのかはさておき、ギリシャ神話を現代のアメリカに融合して作り上げた世界観がなかなか良くできていて愉快です。なにしろエンパイア・ステート・ビルディングの上にオリンポスがあるなんて、東京タワーのてっぺんに高天原があるみたいでまことに痛快な発想ではありませんか。各神々のいる神殿のある場所も、こじつけとはいえ実際のアメリカ各地の名所名跡に上手いことリンクさせ、これがなかなか納得出来て笑わせてくれます。
 ともかく、気軽に楽しんで観られる娯楽作品として非常に上手く出来ていますが、その分各キャラの掘り下げとか、人間ドラマの部分はおざなりになっています。主人公は青年ですが元々は児童文学ですから、その辺りは大目に見て、迫力ある視覚効果とゲームのようなドラマ進行に身を委ねましょう。
 
 ★★★★☆☆☆☆(稲妻を盗んだ犯人はすぐに分かりますけど、推理物ではないので文句は言わないで…)