9月30日「ヴェロニカ」
ケーブルTVから、９月一杯でWOWWOWのアナログ放送を終了するというお達しがあり、仕方なしにわが家でもデジタルに移行することにしました。といっても、わが家のAV機器はアナログのままなんですけどね。ともかく、そんなわけでケーブルTVの契約もデジタルに移行しました。そのおかげでチャンネル数が膨大に膨れあがり、もう大変です。海外TVドラマのチャンネルが滅茶苦茶増えて、嬉しい悲鳴を上げております。
「GALACTICA」の第２シーズンはもちろんのこと、「HEROES」の第２シーズン、「LOST」の第４シーズンも始まり、「STAR GATE」の第１０シーズンも控えています。でもって、新シーズン放映に併せて、シーズン１からの再放送もドッとやってるわけです。もう、海外SFTVドラマ好きには堪りません。
もちろんＳＦ以外の海外ＴＶドラマも放映しているわけで、その中でも「アグリー・ベティー」と「ヴェロニカ・マーズ」が特に気に入っています。「アグリー・ベティ」は映画「プラダを着た悪魔」みたいに有名ファッション雑誌の編集長の助手に就職した女の子の奮闘を描いたコメディです。とても美人とは言い難い容姿のベティですが、その誠実で直向きな姿勢が胸を打ち、観ていて思わず応援したくなります。彼女を取り巻くキャラクター達もおかしな連中ばかりで、彼らと真面目に向き合うベティの姿がまた笑いを誘い、それでも挫けず頑張る彼女の健気さが涙をそそります。因みに、１０月からNHK総合でも放映開始するそうです。
「ヴェロニカ・マーズ」は米国サンディエゴ郊外の高校に通う女子高生のちょっとミステリアスな物語です。彼女は学校に通う普通の高校生ですが、学校から帰ると、元保安官の父親の探偵事務所で共に働いています。しかも、親の仕事とは別に自ら探偵を務めて、同級生からの依頼に応えたりもしています。彼女の元彼は町の財政を潤している大会社の社長の息子で、その姉とも大親友でした。ところが姉の殺害事件を発端に、父親は保安官の職を追われ、母親は謎の失踪をし、元彼も急にヴェロニカから離れていきました。どうやらすべての謎を解く鍵は姉の死にあるようですが、果たして真相は如何に…？
この作品のユニークなところは、「THE ＯＣ」のような上流階級の青春ドラマに探偵物の要素を加えた点にあります。米国の格差社会は日本人の想像以上のものがあり、とにかく「上流階級」が桁違いなので、「上流」か「それ以外」の両極端しかないのです。彼女の元彼が町の名士の息子だったおかげで、彼女は両階層に顔が利きます。その上探偵という立場からも、両階層の日常生活に踏み込んだ青春ドラマが描かれることになります。更にそこにミステリーや父娘愛の要素も加味されて、まったくもって美味しいところだらけのドラマ・シリーズに仕上がっています。
因みに主演のクリスティン・ベルは「HEROES」の第２シーズンにも出演していますが、ヴェロニカの悪友ウィーヴィルを演じたフランシス・キャプラも「HEROES」の第３シーズンに出演するそうです。楽しみですね。
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