DECEMBER 2008
Diary

                 12月6日「WALL・E」
109シネマズのポイントが貯まったので、早速ピクサー期待の新作を観に行ってきました。
 
「WALL・E」
 生のないものに生命を吹き込むことがアニメというならば、ピクサーは卓上ランプに生命を吹き込んだ時から、ずっとアニメに打ち込んできました。「WALL・E」は、そんなピクサーが新たに息を吹き込んだ、今までの集大成ともいうべき作品です。

 人類がとうにいなくなった29世紀の地球で、ゴミ処理ロボットWALL・Eは、もう700年もたったひとりでゴミ片づけを続けていました。そこに、ある日天空から一台の宇宙船が舞い降りてきました。そして、その船から現れたのは、イヴという新型ロボットでした…。
 
 今までピクサー作品で外れた物はひとつもありませんでしたが、今回も然りでした。相変わらずシナリオは完璧です。完璧すぎるのも、先が読めて詰まらないものですが、そこはピクサー。ひとつもふたつも捻りを入れています。それでも、ちゃんと収まるところに収める手腕もたいしたものです。
 
 また、機械の擬人化も素晴らしく、ひとつひとつの細かい仕草にはホトホト感心させられます。主人公のWALL・Eの寄せ集めのようなデザインも楽しいですが、イヴの洗練された(ipodのように)流麗なデザインも素敵です。それに様々な脇役達のどれをとっても、アイデアが一杯詰まっていて、惚れ惚れします。
 
 アンドリュー・スタントン監督はこの作品のことを、子どもの時に観て影響を受けたSF映画へのラブ・レターだというようなことを言っていましたが、その愛は充分伝わります。
 
 劇場に行った時、私の後の席に5歳くらいの子どもが座っていました。映画が始まる前、親にしつこく話しかけていたので、ちょっと不安でした。でも、それは余計な心配でした。映画が始まるとすぐに静まりかえり、結局映画が終わるまで、私は後の子どものことなどすっかり忘れて、画面に集中することができました。さすがピクサーですね。
☆☆☆☆☆★★★★★ 
 
 PS)当然アカデミー賞の最有力候補になることは間違いないでしょう。でも、こんな作品も候補に挙がっているようなので、予断は許しません。
「$9.99」
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