3月20日 「魔法にかけられて」
109シネマズのポイントが貯まったので、グランベリー・モールに「魔法にかけられて」を観に行きました。
魔法の王国アンダレーシアの森に住むジゼルは、いつか運命の王子様が現れて、「真実の愛の口づけ」で結ばれることを夢見ていました。そんな彼女の前に現れたのが、白馬に乗ったエドワード王子です。ふたりの目と目が合うと、当然のように一瞬で恋に落ち、早速翌朝には結婚することにと、話はとんとん拍子に進みます。ところが、ふたりの結婚で王位を奪われるのを恐れたナリッサ女王の策略で、ジゼルは魔法の王国から追放されてしまいました。そして、追放されたジゼルの行き着いた先は、なんと現代のニューヨークだったのです。
言わば、アニメの世界から現実世界にやって来たお姫様の奮戦記という趣向のこの映画。これまでにもアニメと実写を融合した作品は数々ありましたが、この作品では、魔法の王国アンダレーシアは2Dアニメ、現代のニューヨークは実写という具合に、完全に住み分けされています。むしろ、実写部分では3DCGが幅を効かせ、今のディズニーの実情を反映させている感もあって非常に興味深い作品でした。
ともかく、冒頭の伝統的2Dセルアニメが素晴らしく、ディズニーの面目躍如と言える出来に感激すると共に、実写部分のミュージカルにもさすがディズニーと感心させられことしきりです。でも、手放しで喜んでばかりはいられません。過去のディズニー作品の自虐的とも思えるパロディのオンパレードには腹を抱えて笑うしかないのですが、「この先ディズニーは何処に向かおうとしているのか?」と、一抹の不安を覚えてしまいます。過去の作品にオマージュを捧げているようで、食いつぶしているようにも見えなくもないということです。
それと、お姫様の視点で観る分には良いのですが、他の視点で観ると何だか解せないことが多いのです。何しろ女王の行動が理解できません。ジゼルを追放した後に何故井戸を封鎖しなかったのか?とか、何故飛べないドラゴンに変身したのか?とか、何故ロバートを掴んだのかとか…。それに、ナサニエルが何故心変わりしたのかが、今ひとつハッキリしません。エドワード王子に至っては、天然なのか、心底非常に良い人なのか分かりませんが、ともかく(ネタバレになるので言えませんが)行動が理解不能なのです。これって、どうなのかなと思うのですが、観ている分には楽しいので、まあ良いか…。
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