去年の映画ベストテンで「パンズ・ラビリンス」を書き忘れていましたが、今月ようやく近所のワーナー・マイカル港北センターで公開されますので、それを観てから評価を固めることにしました。
また、去年DVDで観た作品の中にも結構拾い忘れた物が多々ありました。例えば「デジャブ」なんかはなかなか良くできた作品で、最初のうちはタイトルの意味するところが今ひとつ分からなかったのですが、ラストに来て劇中に散りばめられた伏線が次々と明らかになり、成る程と感心してしまいました。
ふたりの魔術師の戦いを描いた「プレステージ」は、かなり親切なシナリオのおかげで大方オチが読めてしまうのですが、本当のマジックはスタッフロールに隠されていて、これには跳び上がる程驚いてしまいました。う〜ん、なんで気が付かなかったのだろう!
「ゾディアック」は玄人受けする画面作りに感心しながら見入ってしまいましたが、カツラを被ったグリーン先生や「ダーティー・ハリー」との接点など、懐かしくも興味深い要素が色々あって、個人的にかなり楽しめました。でも、謎解きは殆ど関係ないのね。
公開は一昨年なのですが、「ミラーマスク」も捨てがたい作品です。その芸術性の高さから一般には受けにくいところもありますが、近代美術館で常時上映してもおかしくない位の作品です。ジム・ヘンソン・プロもよくこんな作品を作ったものだと、つくづく感心してしまいます。
あと、スター・ウォーズやスター・トレックのパロディー映画で、「ドリームシップ〜エピソード1/2」と「スターレック皇帝の侵略」が馬鹿馬鹿しい程凄かったです。前者はVFXの見事さもさることながら、SFマインドに溢れたアホなオチに呆れ果てました。また後者は、実写部分のヘタレ加減やズブの素人による脱力演技と本家も凌駕するVFXのあまりの格差にビックリです。世界中にいるSFマニアを甘く見てはいけませんね。
ついでにワースト映画をあげれば、やっぱり「蟲師」でしょうか。…というか、観るのが辛くて未だに最後まで観られませんから、評価すら出来ません。「大日本人」も生理的に拒絶反応が出てしまうので、観るのが大変辛かった作品です。どうやらモンティ・パイソンのギャグを狙っているようですが、演じている方に「照れ」が見えるので、観ている方がとても辛いです。この投げやり風な演出は、本人の自信の無さの現れではないでしょうか。
さて、新年早々驚きの情報が入りました。なんと「グエムル」の続編が製作されるそうです。なんでも、古い水路が発見されて、そこから複数の怪物が現れるそうですが、監督が替わるらしいので、今度はB級路線を狙っているかも知れません。
また、2009年6月公開予定の「トランスフォーマー2」に登場する新しいロボットには驚くようなアイデアが色々と詰め込まれているようですが、やっぱり…あんなのや、こんなのが出るのでしょうね。期待しましょう。
ティム・バートンが実写版「不思議の国のアリス」や「フランケンウィニー」のリメイクを撮ると話題ですが、ギレルモ・デル・トロも「フランケンシュタイン」を撮るらしいです。今回のデル・トロ版は原作に忠実なものになりそうで、尺も4時間位になるかも知れません。もっとも両者とも売れっ子監督ですし、映画組合のストも続いていますので、一体いつになったら実現するのか分かりません。