毎年遅れまいと決意しながら、やっぱり遅れてしまった年賀状書き。なかなか絵柄が決まらず、結局4種類も絵を描いてしまいました。おかげでプリントアウトが終了したのは大晦日の真夜中。慌てて郵便局の本局まで出かけてみると、同じような人が少なからず押しかけていて、なにやら局員に訴えかけています。見ると、局内に年賀状用の大きな受け箱が6つも用意されているのに、全て満杯で箱の中に投入できません。
「箱が一杯なんだよ!」
確かにその通りです。それにしても、私と同じような人がこんなにもいたとは驚きです。郵便局の人も、まさかこんな時間に駆け込みで年賀状を出す人が、これ程大勢いるとは予想しなかったでしょうね。
ともかく、なんとか年賀状を箱の中に押し込んで一件落着。ホッと胸をなで下ろして、家路を急ぎました。でも、なんだか今年一年を象徴するようでちょっと不安です。今年も、締め切りギリギリに納品というパターンが続きそうで怖いですね。
さて夜も明けて、元旦早々ワーナー・マイカルシネマズ港北センターへ行きました。去年の反省から、今年は映画館に足を運ぶようにしようと一念発起したのです。新年第一弾に観たのは「アイ・アム・レジェンド」と「ナショナル・トレジャー2」です。まあ、無難な選択でしょう。
「アイ・アム・レジェンド」はリチャード・マシスン原作「I Am Legend=吸血鬼=地球最後の男」の3度目の映画化です。今回の話は2度目に映画化された「地球最後の男オメガマン」(1971)に近い内容になっています。
謎のウィルスによって人類が絶滅した後、ニューヨークにたったひとり残された男は、闇の者たちの襲撃に怯えながらも、絶望の中に一筋の光明を求め、ある研究に勤しんでいた…。
ともかく、誰もいないニューヨークのVFXが凄いです。ニューヨーク摩天楼の俯瞰シーンがあるのですが、よく見ると建物ごとにビニールが被せられています。ウィルスに汚染された建物ごとにビニールで隔離していた跡なんですね。そういった細かい配慮が随所に観られます。中には「バットマン対スーパーマン」なんて看板もあります。恐らく殆どCGなのでしょうが、これ程精巧なデータがあるならば、これからもニューヨークを舞台にしたどんな映画も作れるのではないかと、希望が膨らんでしまいます。
映像の素晴らしさに引き替え、お話の方は今ひとつ盛り上がりに欠ける展開です。過去と現在をフラッシュバックさせて説明する方法はなかなか良いのですが、肝心の最後の決断の所でもう一押しが無いので、主人公の行動が今ひとつ分かりにくくなってしまっています。本来なら、もっと感動的なラストになるはずだったのに…と、残念に思います。
それにしても、犬も感染するのに、鹿やライオンが感染しなかったのは何故なんだろう…?
☆☆☆★★★
「ナショナル・トレジャー2」は前作同様、米国の歴史上の人物や名所旧跡を絡めて、まさかという場所に膨大なお宝が眠っていたというお話です。なにしろ米国の歴史のことですから、日本人にはさっぱりです。まあこれが日本なら、差し詰め、聖徳太子が隠した巨額の財宝を、十七条の憲法に隠されたキーワードから大文字焼きの暗号を解いて見つけ出すみたいなところでしょうか。ですから、謎解きに関しては全くついて行けません。主人公達の謎解きにまかせて、ただ名所旧跡巡りを楽しむだけということになります。
…にしても、この主人公達はなんて目立たないキャラばかりなのだろう。脇を固める名優達の方がよっぽど輝いていて、どちらかというと、主人公の両親のサイドストーリーの方が観たい気がします。
☆☆★★
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