JULY 2005
Diary

   7月28日 「打ち上げ成功!?」

 ようやく野口聡一さんを乗せたディスカバリー号が宇宙に飛び立ちました。
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 今回の打ち上げには二つの大きな任務があります。一つは、各国の協力のもと建造が続けられている国際宇宙ステーションへ物資を補給し、部品を交換すること。もう一つは、2003年2月のコロンビア空中分解事故により検証が義務付けられた、宇宙空間での修理作業の模擬テストと基礎データの収集です。
 
 今回のミッションと乗組員の紹介については下記のページをご覧下さい。
 http://www.nasa.gov/returntoflight/crew/sts114_crew-briefing.html
 
 前回の事故は、打ち上げ時に剥がれ落ちた外部燃料タンクの破片が耐熱タイルを直撃し、穴を開けたことによって起きましたが、なんと今回も外部燃料タンクと耐熱タイルの破損を防ぐことが出来ませんでした。おかげで、船外修理のテストをするまでもなく、いきなり本番を迎えることとなりました。船外修理を担当する野口さんの責任は極めて大きいと言わざるを得ません。
 
 *外部燃料タンクの損壊箇所
 http://www.nasa.gov/images/content/123646main_006_post_mmt_072605.jpg
 http://www.nasa.gov/images/content/123648main_007_post_mmt_072605.jpg
 燃料タンクに付いているパイプの傍の白い部分が大きく欠けた箇所です。
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 http://www.nasa.gov/images/content/123625main_s114e5070_high.jpg
 クローズアップすると、もっとあちこち欠けています。
 http://www.nasa.gov/images/content/123654main_010_post_mmt_072605.jpg
 
 *耐熱タイルの剥がれた箇所

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 タイルは一枚一枚番号で管理されていて、全てチェックされます。
 http://www.nasa.gov/images/content/123644main_005_post_mmt_072605.jpg
 
 度重なる事故によってすっかり信用を無くし、岐路に立たされているスペースシャトルですが、その未来はまさに一日本人の手に委ねられたと言っても過言ではありません。そう思うと、なかなか痛快ですね。

 *現在の状況はこちらで確認出来ます。
 NASA TV
 http://www.nasa.gov/ram/35037main_portal.ram
 http://www.nasa.gov/55644main_NASATV_Windows.asx