2月6日 「アングレーム」
 
 久々に谷口ジローさんに電話したら、何と今年のアングレーム国際漫画フェスティバルで谷口さんの「神々の山嶺」が最優秀デザイン賞を受賞したそうです。アングレームでの受賞と言えば、第28回の「全仏キリスト協会コミック審査員会賞」(「父の暦」)、第30回の「最優秀シナリオ賞」「優秀書店賞」(「遥かな町へ」)に続く快挙です。おおっ、今年はアングレームにも行かなかったので知りませんでしたが、なかなか良いタイミングで電話したものです。いや、めでたい!
 

 2月7日 「ソロモンは生きている!」
 
 食事中いきなりネコマンマの高峰クンから電話があって、今日の「ブラック・ジャック」を観るように言われました。えっ?どういう事なのかな?意味も分からずテレビをつけてみて、仰天しました。なんと今日のブラック・ジャックは「フィルムは生きている」のお話じゃないですか!
 
 別の話をシリーズの中に取り入れるということは、余程元の話しに愛着があったということではないかと思いますが、私にとってもこの「フィルムは生きている」は特別の作品です。そしてこの話が今日放送されたということにも、特別な意味があります。なぜなら2日後は…


 
 2月9日 「今日は何の日?」
 
 今日は何の日でしょうか?「PSP版ポポロクロイス物語〜ピエトロ王子の冒険〜」の発売前日?その通りですが、実は手塚治虫先生の命日なんです。おおっ、何という巡り合わせなんでしょうか!
 
 今から16年前のことです。それまで保谷にあった仕事場が狭くなったので、どこか良い場所はないかと探していたら、東久留米に新築中の物件が見つかりました。コンクリート打ち抜きのモダンな造りの貸しマンションなので即決しました。しかしそれ以上に気に入ったのが、その前にある洋館です。いかにも芹沢博士や二階堂教授が秘密裏にオキシジェン・デストロイヤーやジラースを造っていそうな、そんな風情のある建物です。
 
17回忌で配られた
アトムのお人形。写真
提供:ヒサクニヒコさん
 後で分かったことですが、実はそのお宅はTV版「手塚治虫物語」(確かこんなタイトルだったと思いますが…)で手塚邸としてロケに使われた家だったのです。知らず知らずに仮想手塚邸の前に引っ越しするとは、何か不思議な縁を感じたものです。その後その仕事場で先生の訃報を聞き、本当のお宅に行くことになろうとは、知る由もありませんでした。