10月1日 「映画の日」
 
 ごめんなさーい!仕事が遅れているのに、自分で決めた締め切りが過ぎているというのに、今日は映画を観に行ってしまいました!編集の皆さん、ごめんなさーい!もひとつ、ベルギーの友達にも、フランスの大巨人にもごめんなさーい!
 
 というわけで、ワーナーマイカル新百合ヶ丘へ行ってしまいました。とにかく気になっていた映画を観て、スッキリさせよう!まず最初は「ヘルボーイ」です。でもこれは輸入版で既に観ているではないか!いや、今回の日本公開バージョンは、ディレクターズカットなんですよ!普通版の輸入DVDより10分長いんですよ!それに、観客の反応が知りたかったし…。前にも書きましたが、原作コミックの映画化としては、ホント良くできています。でも、主人公は悪魔だし、お姉ちゃんは危ない目つきだし、原作コミックを知らない日本人の観客には、やっぱり難しいかもなぁ。
 
 それで、もう一本が「ヴィレッジ」なわけです。最近何度も肩すかしを食っているM・ナイト・シャマランですから、どうせまたやってくれるのだろうと、別に期待もしていませんでしたが、これがなかなかどうして。個人的に、こういう話は結構好きかも知れない。それに、アメリカではこういう世間と隔絶した村が実際いくつもあるし、案外現実的なファンタジーだと思います。
 
 CMなどで想起されるオカルト・ホラーや意外なオチを期待すると、やっぱり肩すかしを食うかもしれませんが、私は思いの外楽しめました。主演のブライス・ダラス・ハワードと村の雰囲気がなかなか良かったので、それだけでも好印象を得ました。
 
 ただ映画としての出来から言うと、なかなか微妙です。意外性を意識して観客をはぐらかす演出をしたために、作品の焦点もぼかしてしまったような気がします。本来なら、最初から主人公に焦点を当てて、その視点でハッキリと愛の物語を語るべきではないかと思います。もっとも、あえてそうしないのが意外性なのかもしれませんが…。
 
 「ランニング・アウト・オブ・タイム」の盗作疑惑も取りざたされているようですが、この手の設定は昔から何度も繰り返されたパターンなので、別に問題ないのではないかと思います。あと、今回のシャマランの登場シーンは「サイン」のパロディーになっていて、ちょっと笑えました。