8月7日 「雷鳥と鬼」
 
 予告編を観て全く期待していなかったが、結局ワーナー・マイカル・シネマズ新百合ヶ丘で「サンダーバード」を観てしまう。CM等でサンダーバードのテーマ曲が流れていない事が気になっていたが、まさか本編でも流れなかったらどうしよう。まわりの席を見ると、案の定観客の年齢層が結構高めだし、きっとTVシリーズのファンに違いない。あのテーマ曲が流れなかったら、きっと暴動騒ぎになるぞ。
 
 …などと心配していたが、ちゃんと曲が流れて一安心。しかし危惧された通り、TVシリーズを観ないで育った監督は「サンダーバード」の良さを全く分かっていない。出動シーンや救助に至る複雑なギミックが面白いのに、そこを割愛されたら面白さも激減してしまう。せっかくのCGも、これじゃあ人形劇と殆ど変わらないじゃないか!実写版なのだから、もっとリアルに表現して欲しかった。それと余談だが、1カットだけ本当に人形が出演している。
 
 その後、口直しに「シュレック2」も観たが、これはさすがに面白かった。映画が始まってから10分間はずっと笑いっぱなしで、お腹が苦しい。映画のパロディーはもちろんだが、ハリウッドに行ったことのある人は、どこかで見た街並みが巧みに取り入れられていて、面白さが倍増するはずだ。テーマは良くも悪くもアメリカ的なので、日本の観客に受け入れられるかどうかは微妙な気がする。CGは前回と比べても数段進歩していて、特に半乾きの毛並みの表現が素晴らしかった。余計なことだが、最後にとんでもないオチがある。「シュレック3」は一体どうなってしまうのだろうか?考えるだけでも恐ろしい。