6月8日 「タモタモ救助隊出動!」
 
 大学漫研の大先輩ヒサクニヒコさんからパソコンの調子がおかしくなったという連絡が入ったので、道具一式を持って救助に出かける。といっても、アナログ人間の私だから、パソコンのことをそれ程分かっているわけではない。状況を見て、最悪でもデータのバックアップをしてリカバリーすれば済むんじゃないか?それぐらいの簡単な気持ちで行ってみた。
 
 しかし、行ってみて驚いた。ヒサクニヒコさんは日本有数の何でもコレクターなので、とにかく家の中はコレクションの山で一杯だ。しかも、以前来た時より更に数段凄い状態になっているじゃないか。こりゃ、家の中に入ることも至難の業だ。足の踏み場もないなどという生やさしい状態ではなく、もはや床などは見えない。床の上に何層も積み重なれた本やら書類やらの上をかろうじて歩けるという状態だ。
 
 山と積まれたアイテムの中を、足場を確保しながら進んで行くのだが、その足場をソッと足で探ってみると、時々何か硬い物にぶつかる。見れば、なんと化石やら、石器やら、土偶やらが埋もれているじゃないか!うひゃ!家の中でホントに化石を発掘しちゃったよ!
 
 そんなこんなでようやくパソコンの場所に到達し、早速状態を確認する。調べてみると、何だか大事なプログラムが消えているみたいだ。よく分からないが、こんな時はリカバリーが一番。早速データを吸い出してリカバリーしようとするが、持参した外付けハードディスクが繋がらないことに気が付く。何々?98のセカンドエディションにしないとダメなの?よしよし、それならこのCD-Rに入っているぞ。用意していたCD-Rを差し込むと、今度はバージョンが対応していないのでインストール出来ないだと?うむ、確かにこのパソコンは7年前の機種だし、古いかも知れない。LANボードだって後付けしたから、リカバリーの際はLANボードのドライバーも必要になる。ゲゲゲッ!LANボードのドライバーも無い。なになに、メーカーのサイトからダウンロードすればOKさ。ガガガ〜ン!インターネットにも繋がらない!どうすりゃいいの?
 
 ヒサさんに状況を告げると、今日はこの後ADSLの工事の人がやって来るので、それまでにパソコンを直さなければならないと言う。こうなったら最後の手段!古い機種はサッサと諦めて、新しいパソコンを買ったらどうでしょうか?ということで、即断即決。新しいパソコンを買うことになった。結局私は何にも役に立たなかったみたい。
 
 大体次に買うべきパソコン機種の見当はついているので、息子の隼人君がパソコンを買いに行く間、私が最低限必要なデータをフロッピー・ディスクにバックアップすることにする。ADSLの工事の人が来るまで、後1時間の猶予。その後店に行った隼人君から電話がある。狙っていた機種はあいにく無かったが、もっと良い機種が見つかったのでそれに決定する。だが今日は日曜日で混んでいるので、メモリーを増設するのに1時間かかるという。それでは間に合わないので、早くしてくれるようにお願いしてもらう。隼人君が必死にお願いしたら、店の人が折れて45分でやってくれることになった。無理なお願いでも、言ってはみるものだ。
 
 新しいパソコンが来るのを待っている間に、古いパソコンを外に出す作業に掛かる。荷物の山を避けながら運び出すので、これも一仕事だ。机の上とコンセントのスペースを空けて、新しいパソコンを受け入れる準備が出来た。そこへADSLの工事の人が2人やって来たので、工事の人達に状況を説明していると、丁度隼人君も帰って来た。
 
 工事の人達に外で暫く待ってもらって、早速新しいパソコンの設置を行う。設置してみて気が付いたが、前の機種より一回り大きくなっている。それでもなんとか机の上に収まって、設置完了。工事の人達に入ってもらって、ADSLの設定も完了。インターネットもサクサク繋がる。早いなぁ〜っ。
 
 ところが、バックアップしたデータを新しいパソコンに移そうと思ってビックリ!なんと、フロッピーディスクのスロットが無い。WINDOWSでも、もはやフロッピーディスクは過去の遺物となってしまったのか!仕方ないので古いパソコンを使って、フロッピーディスクのデータをメモリースティックに移し、メモリースティックからデータを移すことにする。面倒だけど、これでアドレス帳やお気に入りや写真など、最低限のデータは継承出来た。他のデータは、古いパソコンが残っているので、後でじっくり吸い出すことも出来るだろう。とにかく、これで一件落着。タモタモ救助隊は早々に立ち去ることにした。疲れたよ〜っ! 
 
 ちなみに、ヒサさんの息子の正人クンが「マガジンZ」で漫画家としてデビューしました。応援してね♪