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4月5日 「真鶴彷徨」
朝早く雨の中を登戸駅まで向かう。昨日は暑いくらいだったのに、今日はすっかり冷え込んでいる。雨脚も強いし、ちょっと薄着だったかと反省する。登戸駅で古川タクさんと合流し、小田急線で小田原まで行く。ここで東海道本線に乗り換えて舞鶴駅へ。舞鶴駅に降りると、もの凄い強風で傘が飛ばされそうになる。今日はこれからハイキングだというのに、日頃の行いが悪かったのか、あいにくの悪天候だ。こりゃあ、今日は無理だな。
駅の改札口に行くと、ヒサクニヒコさん他総勢10数人が時間通り集合していた。さて全員集まったは良いが、ハイキングなど出来る天候ではない。そこで予定を変更し、アカデミックに「神奈川県立生命の星・地球博物館」へ行くことになった。
一同再び小田原駅に戻り、箱根登山鉄道で入生田駅へ。駅前で桜餅をつまみ、駅前の博物館に直行する。エントランス・ホールにある巨大なチンタオサウルスの骨格を見上げながら展示場に入ると、隕石から恐竜や動植物、昆虫まで、1万点にものぼる様々な実物標本が展示されている。成る程「地球博物館」というだけあって、とにかくありとあらゆる物があるのでビックリする。特に隕石など鉱物の標本はなかなか充実しているし、昆虫の展示も色々趣向を凝らしてあって面白い。擬態している虫の標本とか、飛翔している虫の標本なんて、どうやって作ったんだろうか?いや面白い。
また標本展示の他、ミュージアム・シアターや化石ラボ、ミュージアム・ライブラリー、ジャンボ・ブック展示室、インタラクティブ・クイズ映像なんかもあって、色々楽しめる。一通り廻ったところで3階のラウンジでお弁当を食べる。ホントならハイキングして、桜の木の下で食べるはずだったお弁当だ。
みんなでお弁当を食べていると、昼食後博物館の裏を特別に見学させてもらえるとの発表があった。こりゃラッキー♪博物館の舞台裏なんてなかなか覗く機会もないので、喜び勇んで中に入る。博物館の学芸員の人達の案内で、標本の保管庫や研究室、解剖室など次々と見学する。博物館の裏には、まるで「レイダース・失われたアーク」のラストに出てきたような巨大な保管庫が広がっている。ここには県内の大学や動物園や一般市民から寄贈された動物の剥製や骨格が収納されているが、余りにも膨大な数なので、とても全部展示出来ないのがいかにも残念だ。
それにしても、骨を取り出すためにポリバケツの水に漬けられた動物の死骸は、半分溶けかかっていてかなりエグイ。そんな物がゴロゴロしているんだから、博物館の裏はかなりホラーな場所かも知れない。ついさっき昼飯を食べたばかりなのに、こんな光景を見て喜々としている我々の方も変だけれど…。
博物館での見学を済ませ、一行は小田原経由で再び真鶴に戻り、宿となる旅館「峰」へ行った。私は宿に泊まらないけれど、宴会だけ参加することにした。折角新鮮な魚介類が入る漁港の街に来たのだから、ここの食事を逃す手はない。料理はさすがに新鮮な素材が生きていたけれど、ちょっと物足りなかったかも。
食後、タクさんと二人だけ帰宅することに。真鶴駅から小田原経由で東京方面に向かう。帰りの車内でタクさんとずっとアニメの話をする。何とPIXAとディズニーの契約が切れるんだって!?そりゃディズニーの一大事じゃないか。何しろ「トイストーリー」も「バグズライフ」も「モンスターズ・インク」も、最近のヒット作の半分以上はPIXAの作品だからね。アードマンはドリーム・ワークスと提携したし、優秀なプロダクションはどうもディズニーを敬遠するようだ。こうなると、ディズニーの頼りはもはやジブリしか残っていないみたいだなぁ。
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