4月27日

 まずい事に明日から連休が始まってしまう。休み明けにはすぐに退院が目の前なので、今日中に郵送とか買い物とか済ませておかなければならない。ぐおおおおおっ!今日は忙しいぞ!

 朝早くからササササッと書類の束に目を通し、チェックを入れてから、外出届をナース・ステーションに出す。急いで成城学園駅まで歩く…はずだったが、さすがに病院生活が長いせいか、すっかり脚力が落ちている。トホホ…、予想以上の体力低下に退院の自信も揺らいで来た。

 しかし、今は道端で自信喪失している場合ではない。何しろ外出予定時間以内に病院に帰らなければならない。仕方がないので不本意ながら途中でバスに乗って駅に向かう。さすがにバスは速いなぁ。あっという間に駅に着いてしまった。

 さて、駅前で文房具店を捜そう…。待てよ。あれは文房具店では…。ということで、あっという間に文房具屋が見つかった。ここでまず郵送用の封筒を捜す。ついでに筆記用具も調べてみる。水性サインペンを捜してみたが、どういうワケか見つからない。その代わり、新しいボールペンを一杯見つけてしまう。ふ〜ん、今はサインペンよりジェル式ボールペンの方が人気があるんだね。成る程、ジェルなのでにじまないのか。文房具も日進月歩だねえ!

 目的の封筒を手に入れたので、文房具店を後にして、郵便局の本局へ向かう。文房具店や郵便局は日曜祭日休みだし、郵便局の本局も普通郵便は扱っていない。だから慌てていたのだけど、考えてみたらコンビニで封筒を買って、宅急便で出せば日曜祭日もOKだったかも?いやいや、大きな封筒は売っていないからやっぱり駄目だね。いや、宅急便なら小荷物の形はあまり拘らないから、封筒以外の包装で充分間に合うのか!

 郵便物を無事出し終えて一安心。道すがら、酒屋でサプリメント・ウォーターなど買って病院に帰ると、ぴったり予定の時間通りだった。でも受付で、居ない間に来客があったと告げられる。うひゃっ!誰かなぁ?と思ったら、ベッドに雑誌と置き手紙があって、日本出版社の矢崎さんと判る。そして、さすが矢崎さんらしく雑誌は「食」の専門誌だった。これでも読んで、食通の勉強をしろと言うことなのだろう。えっ?食べたい物を考えておけって?快気祝いに奢ってくれそうなお言葉。はい、勉強させて貰います!

 なんか今日は忙しかったけれど、全部バッチリ上手く行ったものだ。なかなか調子がいいぞとベッドで一人悦に入っていると、突然来訪者が!誰だろうと顔を上げてみたら、なんと作曲家の宮路一昭クンじゃないか!去年11月の浜離宮朝日ホールのコンサート以来、久しぶりだけど…、何でまた宮路クンがここに?と不思議に思っていたら、何と家がこの近くなんだそうだ。それで私を驚かせに来たらしい。うひょひょ〜っ!ビックリしたよ!