3月30日

 ガァ〜〜ン!十二指腸が一時的に動いていないだとぉ!?その為、口から入れた物は胃腸でストップだ。エライ事になってしまったなぁ!相変わらず絶食が続くが、これじゃいつになったら退院出来るか判らないぞ。困った。困った。もはや入院してから20日。軽い入院のつもりでいたけれど、今回も思いの外長丁場になりそうだ。こりゃ本当にエライ事になったぞ!

ヒサさん提供
おやじのゼンマイ
ヒサ奥様提供
スヌーピー人形
 今日は再びヒサクニヒコさん御一家がお見えになった。入院期間が予想外に延びたので、心配して来て下さったのだ。やはり話題の中心は食べ物の話になる。「早く龍鳳の餃子が食べたいね。」とか、「そろそろ筍料理の季節が始まるね。」とか、食欲をそそる話になるが、どうもその気にならない。しかも、新しい「ノーチラス号」のモデルの話にも、興味をそそられないのはどうしたことか?いかん!全てに投げやりな気分に陥ってしまっているぞ。ううう〜む、人間食欲を失ったら、あらゆる気力を失ってしまうものなんだね。

 それにしても、今回入院している間に、世の中では様々な出来事が巻き起こっているようだ。でも、病室のテレビで見る断片的な情報では、なかなか事情が飲み込めなくて、よく判らないところが多い。そこで情報通のヒサさんに、ニュースの裏側などを聞いてみる。

 するとビックリ!成る程、ニュースに載らない裏情報を合わせると、目から鱗が落ちるように、何とも理路整然に全てのことが実に判りやすく繋がって見えてきた。成る程、議員辞職したあの人にはそんな裏事情があったのか!コンゴって、そんなに重要な国なんだ!アルカイダ掃討作戦の裏には、そんな壮大な計画があったのか!外務省って無能に見えるけれど、ひょっとして大石内蔵助の様に本当は深慮遠謀があって、諸外国を惑わす為にワザと無能の振りをしているだけなのかも?(でも、やっぱり無能だったりして…)とにかく、マスコミはもっと伝えるべき情報をちゃんと伝えるべきじゃないのかなぁ…?

 夕方には、日本出版社の矢崎さんが頼んでいた段ボール箱を持ってやって来た。退院の時、荷物をまとめるのに便利だろうと思ったからだが、この分だと退院は暫くお預けになりそうだ。うう〜む、情けないなぁ。

 矢崎さんとも食べ物の話をする。結局食欲が無くなったら、全ての欲望も失せてしまう。「食」は生き方の根幹に関わる大事な要素だ。人間はもっと「食」を大切に生きなければいかんなぁと「グルメ論」を交わす。それにしても、今の自分はホントに情けないなぁ。