2月18日

 「千と千尋の神隠し」がベルリン国際映画祭でグランプリ金熊賞を受賞した。なんてったって史上初のアニメ作品受賞だ。ディズニーでさえも成し得なかった快挙だ。タイトルだって英語タイトルの「SPIRITED AWAY」ではなく「SEN TO CHIHIRO NO KAMIKAKUSHI」だ!

 こうなるとベネチアやカンヌ、さらには来年のアカデミー賞まで気になるところだが、取り敢えず次回のジブリ作品は「猫の恩返し」だそうだ。日本のアニメ製作事情は欧米に比べてまだまだ誉められたモノではないけれど、この混沌とした業界を生き抜く力強さから新しい光が生まれる事もある。果たして次世代を担うポスト宮崎駿は現れるのだろうか?

 ところで今年から来年に掛けてのアニメ注目作品としては "Treasure Planet"(2002)Disney、"Sprit:Stallion of the Cimarron"(2002)DreamWorks、"Finding Nemo"(2003)Pixer、"Ice Age"(2002)Foxといった作品が挙げられるが、全てCG技術を駆使したモノばかりだ。

 画面を見ても判るように、同じCGを使うにしても、それぞれが独自の手法によりユニークなタッチを作り出しているのが面白い。特にPixerは「モンスターズ・インク」から更に進んだ、意欲的なタッチに挑戦しているのが素晴らしいと思う。さて次回はどのような夢を見せてくれるのだろうか?今から期待が膨らむ。