JANUARY 2011
Diary

1月29日「GANTS」

 日記といっても、普段は部屋に閉じこもっているばかりなので、たまに観る映画の感想ばかりになって恐縮ですが、やはり今日も映画の話題になってしまいました。まあ、そろそろ違う話題も書く予定ですのでお許しください。ということで、今日観た映画は「GANTS]なんですが、ワーナー・マイカル・シネマズ・ポイントカードの期限が今月限りなので、急遽観にいきました。果たしてあのカルト的人気エログロコミックをどのように料理したのか、気になるところです。

 就職活動中の大学生の玄野は、地下鉄のホームから落ちた酔っぱらいを救おうとして、旧友の加藤と共に電車にはねられてしまう。当然死んだと思った次の瞬間、ふたりは気がつくと、東京タワーを望むマンションの一室にいた。そして「GANTS」と呼ばれる黒い大きな球体の命令で、強制的に「星人」を狩るゲームに参加させられるのだった…。
 
 奥浩哉原作コミックの映画化ですが、一般向けの作品にするために原作の肝であるエログロを極力廃し、主役のふたりに二宮和也と松山ケンイチをもってきたところなんか、原作ファンの逆鱗に触れるかもしれません。でも興行的なことを考えると、私はこれはこれで良い選択ではないかと思います。エロはもちろん難しいですが、グロは最低限の描写はしていて、これでも私の隣にいた女性ふたりは具合が悪くなって途中で退場したくらいです。とはいえ、軟弱といえば軟弱ですが…。

 基本的に「SAW」や「バトル・ロワイヤル」のようなシチュエーション・スリラーですけれど、ふたりの人間ドラマとしても少々浅いですが掘り下げてはいます。主人公の年齢を上げたことも功を奏して、シナリオ的には結構うまくまとまっていると思います。

 もっとも、130分という尺に合わせるために、かなりの省略を余儀なくされているので、説明不足な点や唐突な描写も目立ちます。ともかく、すべての謎が解けるという後編を観てみないことには何とも評価しかねるところです。
 ☆☆??★★??(まさか「LOST」のように○○オチにはしないでしょうね?)