NOVEMBER
Diary

11月20日ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1」
 自宅のPCのうち、ネットに繋がっている一台がウィルスに侵されてしまったので、ホームページのアップが出来なくなってしまいました。そんなわけでせっかく書いた日記もパーになってしまったのです。トホホ…
 そのPCが戻ったので、気を取り直して日記を書き直します。といっても、観てからだいぶ経つので記憶があやふやですが、お題は「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1」です。。
 
「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1」

 ヴォルデモートの勢力は魔法界を席巻し、その影響は人間界にも及んでいた。ホグワーツ魔法学校も安全ではなく、ハリーは仲間たちと共に秘密の隠れ家に逃れたが、そこも死喰い人たちの急襲を受けてしまう。もはや、ハリーたちに残された最後の希望は、宿敵ヴォルデモートを倒す鍵である7つの「分霊箱」を探し出すことしかない。こうして、ハリーはロンとハーマイオニーと共に、残りの「分霊箱」の行方を求めて、荒涼とした世界を彷徨うのだった…。
 人気のファンタジー・シリーズもついに最終巻にはいりましたが、あまりに長いので、さすがに今回は前後編に分けて公開ということになりました。しかも、当初は3D映画で作るはずだったのですが、どうも満足のいく出来上がりには間に合いそうもないということで、急遽2Dで公開と相成りました。
 前後編に分けたため、後編に向けての前振りに充分な時間を割けることが出来たようです。おかげで前回までのお気楽学園ラブコメムードは一新され、ヴォルデモートとの最終決戦に向け、各人の不安な胸の内も表現するゆとりが出来ました。「Part1」は言わばクライマックスの前哨ですから、当然の如く全体のトーンは暗く、「静」を基調とした構成になります。つまり「動」の前の「溜め」の部分であり、夜明け前の闇ですから、ハリーたちはひたすら堪え忍ぶことを強要されます。
 というわけで、いきなり人が死ぬわ、敵はますます強大な力を得るわ、仲違いでやきもきさせるわ、主人公たちはどんどん追いつめられるわで、シリーズ中かつてないほどに暗く重い雰囲気が立ちこめています。そんな中でも、ちょっとしたユーモアや、意外なキャラの活躍や、ハーマイオニーの衝撃シーンが刺激剤となって、観ていて気が滅入るどころか、後編に向けて気分がますます盛り上がっていきます。
 
 ただ、最終巻ということで今までのキャラが次々と登場し、今回も新しいキャラが登場するとあって、原作を読んでいない者には名前と顔を一致させることだけでも至難の業です。ですからこの作品を楽しむためには、復習と予習は必須だろうと思います。でも、そんなファンだけを相手に莫大な製作費をかけられるんですから、それはそれでたいしたものです。なにはともあれ、後編に期待が膨らむ一編ですが、こんなに盛り上げといて、後編は一体どんなことになるのでしょうか?前編で張られた数々の伏線が見事回収されるのか?評価は、それを見極めてからということにしたいと思います。