OCTOBER2010
Diary

10月1日「3D映画祭り!」
 今日は映画の日なので、新百合ヶ丘に映画を観に行きました。なんと3D映画のはしごです。眼が疲れないか、ちょっと不安です。
 
「ガフールの伝説」
 人類が滅亡した遠い未来(ということらしい)、あるところにふくろうの国があった。ある日、クラッドとソーレンの兄弟は、けんかをして巣から落ちたところを、謎のフクロウたちに掠われてしまう。彼らは邪悪なフクロウ組織「純血団」のメンバーで、掠ってきた子フクロウたちを満月の魔法で意のままに操り、組織の兵士に育て上げ、いつの日かこの国を支配しようと目論んでいたのだ…。
 原作者のキャスリン・ラスキーが製作総指揮し、「300」のザック・スナイダーが3Dアニメを監督したとあって、結構期待して観ましたが、予想に違わずスナイダー色が色濃く出た作りになっていました。特に戦闘シーンなど、まさにふくろう版「300」という趣向で、血しぶきこそ出ませんが、鋭利な金属のかぎ爪や翼に仕込ませた刃物が3Dで飛び出す様は、これが児童文学か?と思わせる程の凶暴さです。いったい誰のために作ったのか、製作意図がよく分かりません。案の定、本国アメリカでの興行成績も低迷する始末です。日本でも、このキャラでは大変厳しいと言わざるを得ません。
 でも、3D技術についてはかなりの進歩の跡が見られ、スナイダーお得意のスローモーション演出も功を奏して、飛び出し効果は抜群です。また羽毛の細かい揺れも見事に描写しているので、「風を感じる3D」といううたい文句は案外的を射ていると思います。
 お話的には少々わかりにくいところもありますが、映像的には非常にきめ細かく作り込んであり、製作姿勢としては大変好感が持てます。しかし残念なことに、その方向性が誤っているように思えてなりません。
 それにしても、これほどフクロウに種類があったとは知りませんでした。聞くところによれば、フクロウに魅せられたキャスリン・ラスキーが、その生態を子供たちに知ってもらいたいと、この原作を書いたそうです。 その意味では、原作者の意図は充分に伝わっているのかも知れません。
☆☆☆☆★★★

「バイオハザードIV アフターライフ」

 宿敵アルバート・ウェスカーを追って、渋谷の地下にあるアンブレラ社東京支部を急襲したアリスだが、逆にT−ウィルスで得たパワーを無効にするワクチンを注射され、既の所で逃してしまう。半年後、T−ウィルスに汚染されていない安住の地「アルカディア」を目指してアラスカへと飛び立ったのだが…。
 今回の話で、ようやくクリスとクレアの兄妹が再会し、CGアニメの「バイオハザード デジェネレーション」と繋がります。それにしても、刑務所に囚われているクリスを演じるのが「プリズン・ブレイクのウェントワース・ミラーとは、ちょっと笑えますが、彼ならどんな刑務所からでも脱出出来そうなので納得です。
 まあ、冒頭でパワーを失ったアリスですが、これでゾンビの恐怖が復活すると思いきや、半年後にはすっかり力を回復していて、あの設定はどうなったんだ?と唖然としてしまいます。その上、逃げたはずのウェスカーも、アリスのDNA欲しさに再び舞い戻るし、この方向転換は確かに意外性はあるものの、なんだか筋の通らないシナリオに振り回されっぱなしという感じです。そんなわけで、観客は頭を空にして、ただアトラクションを楽しめということなのでしょう。これって、もしやアンブレラ社による、観客ゾンビ化計画の一環では?
 また、次回作に続くとばかりの、盛大なラストですが、確かニュースで主演のミラ・ジョヴォヴィッチはこれで最後と聞いていたのに、これはいったいどうしたことなのでしょうか?そういえば、今作では脱がなかったのね。シャーワー室まで入って、どういう肩すかしなんだ!
 
☆☆☆★★★(渋谷の第一感染者役で中島美嘉が出ています)

やはり3Dのはしごは疲れるで〜!