MAY 2009
Diary

5月1日「スラムドッグ$ミリオネア」
 前から観たいと思っていた作品ですが、ようやく観ることが出来ました。近所のシネコンではやっていないと思いこんでいたら、なんとワーナー・マイカル・シネマズ新百合ヶ丘でやっていたんですね。しばらくぶりでワーナー・マイカル・シネマズ新百合ヶ丘へ行ってみたんですが、驚きましたね。多分デジタル3Dの導入に併せたのでしょう。場内の椅子が新しくなったり、全スクリーンで電解水を利用したウィルスウォッシャーが導入されたりと大改装されていました。このウィルスウォッシャー、最近噂のインフルエンザ・ウィルスも99%抑制してくれるそうなので、大変有り難いです。
 
 そんなウィルスウォッシャーとは無縁のムンバイのスラムに育った兄弟と女の子のお話です。テレビの人気番組「クイズ$ミリオネア」に出場した青年ジャマールは次々と正解を続け、なんとあと一問正解で2000万ルピーの最高賞金を手に入れることに。スラム育ちで無学のこの青年が何故正解を続けられたのでしょう?まぐれ当たりか?イカサマか?それとも…?

 これは、貧困にあえぐスラムの凄惨な生活からのし上がっていく青年のサクセス・ストーリーの体裁はしていますが、実は一途な思いを貫く男女の愛の物語なのです。低迷を続けるアメリカ経済にあって、経済と愛の両方を手中に収める現代のおとぎ話がアカデミー協会員の琴線に触れたことは、想像に難くありません。大作を押しのけての、アカデミー賞8部門受賞も頷ける所です。
 
 ――という意地悪な見方はさておき、シナリオはさすがに上手く、過去と現在を交互に行き交うストーリー構成も絶妙です。また、クライマックスに至る疾走感溢れる演出が高揚感を煽り、ラストに大きな感動を生んでいます。そして、極めつけがインドの作曲家A・R・ラーマンの手による音楽です。軽快に奏でるインド音楽が楽しげで、ジャマールとラティカばかりか、観ているこちらの方も祝福されているような気になります。まさに、気分はボリウッド!
  
「トレインスポッティング」のダニー・ボイルが「サンシャイン2057」の後に監督した作品ですが、宇宙規模の作品を撮ったかと思えば、インドのスラムを舞台にした映画を撮っていたなんてちょっと驚きです。でも、尊敬する監督がリドリー・スコットと聞いて、妙に納得出来ました。

 ☆☆☆☆★★★★★