OCTOBER 2008
Diary

10月12日「気になる映画」

 子供の頃見逃した映画で、最近気になって仕方がない作品があります。いずれも新東宝の作品ですが、いつかDVD化して欲しいものです。

「空飛ぶ円盤 恐怖の襲撃」(1956)

 同年製作されたハリー・ハウゼンの「世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す」に便乗してというか触発されて作られた日本初のUFO映画です。当時の劇場には映画の内容を知らせるスチール写真が飾ってありまして、この作品では電波塔の上に覆い被さるように停まっている巨大な帽子状のUFOが印象的でした。この構図どっかで観たことがあるなと思ったら、「インデペンデンス・デイ」と同じですね。結局劇場では観ることが出来なくて、後年TV放映されたのを観た記憶があります。と言っても観たのは全編ではなく、後半の部分だけです。テニスをする宇宙人とか、動き辛そうなロボットとか、超合金の耐熱実験とか…妙なシーンだけ断片的に覚えていますが、果たしてどんな作品だったのかが気になって仕方ありません。
 高島忠夫とか、天知茂に殿山泰司なんかが出ていた様で、「ゴジラ」シリーズや「宇宙大戦争」の脚本を手掛けた関沢新一 が脚本監督しているというのも気になります。確かに日本初のUFO映画なのですが、翌年には総天然色シネマスコープの大作「地球防衛軍」が東宝で製作されて、その存在が完全に霞んでしまいました。
 
「妖蛇荘の魔王」(1957)

 子供の頃劇場でこの予告編がスクリーンに映し出された時、劇場中の女の人が悲鳴を上げたのを思い出します。もちろん私もスクリーンから目を背けていたので、内容はハッキリ分かりません。でも、女の人の背後から襲いかかったり、洋館を取り巻く警官隊に怪光線を浴びせる半獣人の異様な姿が目に焼き付いています。
 この作品も後年TV放映されましたが、やはり恐くて殆ど観られませんでした。果たしてどれ程恐いのかが気になって仕方ありませんが、今観たらきっとちゃちな出来で笑っちゃうんでしょうね。
 上原謙が捜査課長の役で出ている他、「ウルトラQ」の一の谷博士役で有名な江川宇礼雄がマッドサイエンティストの役で出ています。どうです。気になるでしょう?