FEBRUARY 2008
Diary

2月1日 「テラビシアとギャングスター」  
 今日は映画の日です。躊躇無く、109シネマズ・グランベリーモールへ出かけました。映画の日とはいえ、平日ですのでさすがに人出もまばら…。ちょっと寂しいですね。

「テラビシアにかける橋」
 絵を描くことが好きな少年ジェスは、ひとり空想の世界に浸っていました。姉妹達に挟まれ言い争いの絶えない家庭でも、いじめの絶えない学校でも、自分の居場所が無かったからです。そんなある日、隣の家にレスリーという少女が引っ越してきました。レスリーの人並み外れた想像力と豊かな文章力に惹かれるジェスですが、レスリーもまたジェスの描く想像力溢れる絵の世界に惹かれました。こうして互いの才能を認め合ったふたりは意気投合し、家の近くの森にふたりだけの夢の王国「テラビシア」を創り始めるのです…。
 
 予告編を観て、「ナルニア国物語」のような正統派ファンタジーを期待してはいけません。この作品はファンタジーというより、その源泉となる「想像力」について描かれた作品なのです。そして、それ以上に、ひとりの少年の抱える現実と憧れとの葛藤を瑞々しく描いた作品なのです。
 
 物語は後半から大きな転機を迎え、俄然重々しい雰囲気に包まれて行きますが、そこがこの作品の一番訴えたいところなのでしょう。単なるファンタジー映画と思ったら大間違いです。辛い現実を乗り越えた想像の世界だからこそ感動があるのです。テラビシアにかける「橋」の意味を噛みしめると、自然と涙がこぼれてしまいますね。

 印象的なシーンも多いです。足の速さが自慢のジェスを追い抜くレスリーの清々しいシーンとか、ロープにぶら下がりながら空を見上げるふたりの表情とか…、とにかく映像が奇麗で良いですね。テラビシアに登場する想像上の生き物たちも個性的で、一つ一つが生き生きとしていて感心しました。特に最後に登場する奴とか、感動物です。それと…巨人の顔を見て、思わずニンマリしてしまいますよ。
  
 ☆☆☆☆☆★★★★
 
 「アメリカン・ギャングスター」
 ニューヨークのハーレムに君臨したギャングのボスがいました。「ハーレムのロビンフッド」と呼ばれ、人々から愛されたそのボスに15年付き添い、世渡りの全てを学んだのがフランク・ルーカスでした。彼はボスの亡き後、自らがハーレムのボスになろうと志します。そして巷にはびこる粗悪品の麻薬に目を付け、それに対抗すべく、東南アジアから純度100%の麻薬を直接買い付けることにしました。そして、その純度の高い麻薬を、市場に安く売ことにしたのです。当然彼の麻薬は売れに売れ、こうして彼は瞬く間に暗黒街のボスに成り上がって行ったのでした。
 
 一方生真面目な警察官のリッチー・ロバーツは、ある事件の際手に入れた大金の着服を拒み、署内のみんなから煙たがれていました。
同僚達がワイロに手を出す中、彼だけはガンとして一切受け付けなかったのです。そして、そんな彼を見込んだ検察官から、麻薬捜査班の責任者にならないかという話が来たのでした。

 このフランク・ルーカスを演じるのがデンゼル・ワシントン。片やリッチー・ロバーツを演じるラッセル・クロウ。この両者が火花を散らす迫真の演技が見所の「アメリカン・ギャングスター」は、リドリー・スコット監督初のギャング映画です。(「ブラック・レイン」はヤクザ映画です)
 
 正義と悪との対決という構図になりがちのところを、二人の名優を配して、互いの信念と信念とのぶつかり合いという、心の葛藤として捉えた脚本が見事です。いつもながら、重厚な画面作りと見事なカット割りはさすがです。個人的には、特に音楽の使い方にしびれました。
 
 実話を元にしているとは言え、麻薬捜査官の多くが賄賂を受け取っていたなんてことをバラしたもんだから、3人の元捜査官たちに訴えられているそうです。
 
 ☆☆☆☆★★★★