MARCH 2007
Diary

3月29日 「なぜ六角形なのか?」
 探査衛星カッシーニから送られた土星の映像にとんでもないものが映っていました。北極に巨大な六角形の渦が見られるのです!なんらかの自然現象だとは思われますが、なぜ六角形なのかは分かりません。こんなこと誰も想像すらしていなかったけれど、宇宙にはまだまだ不思議なことがいっぱいあるなあと、改めて痛感させられます。

http://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA09187

http://saturn.jpl.nasa.gov/news/press-release-details.cfm?newsID=735

>補足
 実は1980年に惑星探査機「ボイジャー」がすでにこれを発見していて、26年後の「カッシーニ」が再び確認したということです。つまり、その間NASAはこの事実を隠していたわけですが、むしろ偶然そう見えただけかも知れないという可能性を考慮して、確認が取れるまで発表できなかったのでしょう。 しかし、今回も同じ物が確認できたため、これは紛れもない事実として公表するに至ったのです。

 同時に、26年間この形が変わらず存在しているということは、そこに安定的な何らかの力とか法則が働いているわけで、科学者たちに大きな問題を提示することになりました。それはまさしく、従来の科学知識では想像も出来ない現象であり、もしかすると、これは科学史上最も大きな発見に繋がるかも知れません。2年後には土星の北極に朝が訪れるようなので、その時は可視光線でこの六角形の不思議を確認することが出来るようになります。果たしてこの謎も明らかになるのでしょうか?

 私には、丁度「2001年宇宙の旅」のモノリスのような存在に見えて仕方ありません。つまり、人類がここまでやって来たら新しい謎を提示して、人類の更なる飛躍を促すというような、そんな存在です。クイズ・ヘキサゴン!