AIPRIL 2006
Diary

4月30日 「驚愕の大作!」
 わたしが最も影響を受けた映画というと「地球防衛軍」ですが、2番目に影響を受けた作品は「キングコング」「ゴジラ」「禁断の惑星」「宇宙水爆戦」「宇宙大戦争」「黒い蠍」…と初期のディズニー・アニメ、フライシャーのアニメ、初期の東映動画、ハリー・ハウゼンの作品…それにアレクサンドル・プトゥシコの「豪勇イリア〜巨竜と魔王征服」('56)です。
 特に、映画的な評価は低いですが、「巨竜と魔王征服」はファンタジー巨編として、わたしの中では常にトップにあった作品です。もちろん「ロード・オブ・ザ・リング」が登場するまでのことです。しかしスケールにおいては、やはりこの作品の一位は全く揺るぎません。なんてったって、総出演者数が106,000人!馬が11,000頭!凄いですね。呆れちゃいますね。しかも、さぞかし上映時間も長いだろうと思ったら大間違い!たったの87分ですからね。ピーター・ジャクソンにも、是非とも見習って欲しいものです。
 わたしはこの映画を小学校の時、友達数人と観たのですが、三首のドラゴンは出るわ(キングギドラの元祖!)、巨大な弓で撃ち落とすわ(ドラゴン・ハートの元ネタ!)、女性ダンサーの妖艶な踊りはあるわ(日本誕生みたい!)、大風を起こす怪人は出るわ(キングコングもびっくり!)、人の山に馬は登るわ(こんなのありえねぇー!)、とにかく次から次へとビックリ映像の連べ打ちで、もう開いた口が塞がりませんでしたよ。
 しかし、あとで大人になってから改めて観てみると、もっと凄いシーンがあったんですね。例えば崖から転げ落ちる人々なんか、怪我人どころか絶対死人が出ていると思うし、ドラゴンが吐く炎なんて、本物の火炎放射器を放射しているんですよ!その炎を避けながら演技している俳優も命懸けですね、こりゃ。
 わたしは以前、米国で1987年版のビデオを買いましたが、トリミング・サイズで81分しか収録されていませんでした。それがこの程、デジタル修正、ワイドスクリーン、5.1chサラウンド、87分収録の2001年版で、ようやくDVDが発売されたのです。いやあ、この日が来るのをどれだけ待ったことか!これはホント、心底嬉しい!長い間待ったカイがあったというもんです。