SEPTEMBER 2005
Diary

9月17日 「ウンパ・ルンパ」

 今年は、毎月1日の映画の日にだけ劇場で映画を観ることに決めていたのですが、どうにも観たい映画が多くて困ります。1日で4本も5本も観られるわけではありませんので、今の内にノルマを消化しておかなければなりません。
 
 というわけで、またまたやって来ました、ワーナー・マイカル新百合ヶ丘。本日自腹で観るのは「チャーリーとチョコレート工場」と「ファンタスティクCフォー」です。まずハズレはないと思いますが、如何でしょうか?
 
「チャーリーとチョコレート工場」
 ロアルド・ダールの代表作をティム・バートンが映画化するというので、どんな作品になるのか気になっていましたが、さすがティム・バートン、見事にやってくれましたね!(以下ネタバレにつき、いきなり自主規制)
 
 原作に忠実な子供映画という皮は被っていても、映画の中身はティム・バートンがこれまでに影響を受けた数々の作品(映画、音楽…)に対するリスペクトと遊び心に溢れています。工場の入り口からして「イッツ・ア・スモールワールド」ですからね。工場の中は、ウォンカになり代わって好きなことをやりたい放題です。いや、ホント羨ましい。(関係ないですが、劇中紹介される世界の主要都市ロンドン・ニューヨーク・カイロ・東京というのも、私には「ロスト・ワールド」「キングコング」「ミイラ男」「ゴジラ」と聞こえてしまいます)
 
 今回の映画には、原作にないウィリー・ウォンカのお父さんが出てきますが、もしかしたら、バートンはあの人を出演させるためにわざわざこの役を作ったんじゃないかと思うくらい適役でした。なにしろ子供にとって歯医者は最も怖い存在ですから、ウィリー・ウォンカのお父さんにはあの人以外に考えられません。
 
 で、更に考えると、あの人はティム・バートンにとっても怖い父親の象徴なのではないでしょうか?なにしろホラー映画ファンのバートンのことですから、きっと子供の時に散々あの人に怖がらされたに違いません。それは同時に、映画の上での父親を意味します。ですからウィリー・ウォンカと父親の和解は、ティムとあの人の和解でもあるという二重の意味を持つ様な気がします。(結構マニアックな考え方ですが…)その意味で、「ビッグ・フィッシュ」でも成し得なかった父親との本当の和解が、この作品でようやく成就したのではないでしょうか?(ホントにマニアックな考え方ですが…)
 
 あの人はウォンカと比べると父親というよりお祖父さんに見えますが、ジョー爺さんが以前工場で働いていた時に会ったことがあるということからも、ウォンカは見かけよりも結構歳をとっているはずです。ともかく、いつも黒いマントに身を包んでいたあの人が白衣姿で登場するという趣向も嬉しいですが、なにより息子と和解して抱き合うなんて感動シーンは、あの人の映画で未だかつて見たこと無いです。このシーン、密かに「SWエピソード3」で期待していたんですけど、やっぱり無理でした。それを実現させたティム・バートンはやっぱりエライ!
 

 キャスティングといえば、この映画に登場する役者はどれもこれも皆素晴らしいです。主役のジョニー・デップやチャーリー役のフレディー・ハイモアはもちろんですが、よくも集めたものだという個性的な子役達には感心するばかりです。チャーリーの祖父さん祖母さん達も素晴らしい。他の脇役達も、リスたちも、みんな素晴らしい。そして何よりウンパ・ルンパが最高です!彼らのダンスと歌(やっぱり、これもスモールワールドですね!)ときたら、あまりにバカバカしくて、楽しくて、是非ともアカデミー賞歌曲賞候補に選んで欲しいものです。
 
 そんなわけで、「シザーハンズ」で始まり「トワイライトゾーン」で締めくくるという、どこまでもマニア泣かせのティム・バートンでした。

 
 「ファンタスティックCフォー」(Cというのは機種依存文字なので、人によっては?としか表示されないかも知れません)
 特殊な宇宙線を浴びた4人と1人がDNAに突然変異を起こし、超能力を発揮するようになるという元祖戦隊物の映画化です。彼らと同様の能力は既に「MR. インクレディブル」等で表現されてしまったのでそれ程目新しさはないのですが、それでも実写で見せられると結構なインパクトがあります。私なんか、素直に「良い時代になったものだ」と感慨にふけってしまいますが、アニメや戦隊物に親しんでいる若い人達はどうなんでしょうかね?「**みたい」なんて簡単に言って欲しくないですね。だって、こっちが元祖なんですから。
 
 とはいえ、このシナリオはどう考えても変じゃない?だって、そもそも事件の発端はこの4人と1人にあるんですから。言うなれば、超能力者同士の痴話喧嘩に街の人々が巻き込まれているだけなんです。だから、どうして市民が彼らに拍手を贈るのか、全く理解に苦しみます。もっと悪役が街で大暴れしていて、それを主人公達4人がやっつけるというのがスジでしょうが?おかしいですね。それこそファンタスティック・フォ〜?
  
 「ムッシュムラムラ、ガンロック!」って知ってる?