AUGUST 2005
Diary

   8月15日 「争点」
 またまた政治の話になってしまうので、恐縮ですが…

 国の抱える大赤字がどうして生まれたかというと、官僚主体のお役人天国と票田を確保したい政界と公費垂れ流しのおこぼれに預かる民間企業の癒着体質が原因なのですが、困ったことに誰もその責任を取ろうとしません。そればかりか、自ら「弱者」を装いしきりに論点をすり替えようとする姿には目に余る物があります。
 
 赤字体質を改善するには支出を減らし収入を増やせば良いのですから、国の事業を出来るだけ民間に移譲し、公務員を減らすのが最良の策です。(「公務員削減」と言っても、リストラするわけではありません。ただ民間企業のサラリーマンになるというだけのことです。もっとも、経営改善のためにやっぱりリストラが起こるかも知れませんが…)というわけで社民・共産を除く各党とも公務員の削減を謳っています。これは納得出来ますが、その内容はというと、微妙にズレがあって一様ではありません。
 
 民主党は「公務員人件費の20%減」で、公務員の削減については直接的表現をややぼかしています。やっぱり票田の組織は残しておきたいのでしょう。岡田代表は郵政民営化に賛成なのですが、党内の意見は全くその逆ということで、党として何をやりたいのかがさっぱり判りません。その点自民党は「郵政事業民営化」に絞っているので判りやすいです。なにしろ、これだけで実質「公務員30%減」になるそうですから。更に公明党となると、「公務員10%減」を謳ってややトーンダウンかと思いきや、実は郵政民営化と合わせて「40%減」を目指しているのです。もっとも以前は「50%減」を唱えていましたけど…。
 
 いずれにしても「郵政民営化」は、政府の目指す「小さな政府」の一里塚に過ぎません。最終的には「50%減」あたりを目指すのでしょうが、それで国の赤字が消えるか、国民の暮らしが楽になるか、なんてことは判りません。ただ今のままでは、近い将来大変拙いことになることは目に見えています。ここで襟を正して出直すか?みんなで渡れば怖くないで自己破産の道を歩むか?全ては9月11日の選挙に掛かっていると言っても過言ではありません。
 
 ああっ、また政治の話を書いてしまった…。だって面白いんだもの。現実の方がよっぽどファンタジーですよ。フロド小泉は果たして冥王ユーセイの指輪を葬り去る事が出来るでしょうか?