JULY 2005
Diary

7月1日 「ダニー・ザ・ドッグ」
 今年は映画の日にだけ映画館に行こうという決意が、先月もろくも崩れ去ってしまいました。そのため、今日は当初予定になかった「ダニー・ザ・ドッグ」を観ることにしました。ジェット・リーとリュック・ベッソンが初めて組んだ「キス・オブ・ザ・ドラゴン」が拾い物だったので、再び両者が組んだ今作も期待出来るかも知れません。
 
 おおっ、これは凄い!天下のジェット・リーが犬になっている!小さい頃から犬のように首輪で繋がれて、戦闘マシーンとして育てられた男、ダニー。こんなトンデモ設定の役どころをリーが見事に演じています。(…というか、殆ど素じゃないかと思えますが…)
 
 「キス・ドラ」でもそうでしたけれど、ジェット・リーは虐げられた男がとてもよく似合っています。この憂いのある表情が実に宜しい。名優モーガン・フリーマンや曲者ボブ・ホスキンスに挟まれても、全く遜色ありません。今や、ジャッキー・チェンを抜いて、彼こそがハリウッドNO.1のアジアンスターである事を、しみじみと感ぜずにはいられません。
 
 歳をとったとは言え、元々童顔の彼ですから欧米人の中に入ると殆ど青年にしか見えません。少年の面影を残すあどけない笑顔は、純真無垢な性格を醸しだし、まさに劇中のダニーにピッタリです。いや、こんな役を演じられるのは、世界広しといえどもジェット・リーだけに違いありません。
 
 もちろん、アクションも素晴らしいです。ワイヤーを感じさせない身のこなしや動きの流麗さ。狭い場所での速射砲のような格闘シーンなど、見所も満載です。
 
 無茶な設定や突拍子もない展開など、かなり現実離れした話ではありますが、「レオン」や「ニキータ」に通じるロマンがあるので、現代のおとぎ話として観れば充分愉しむことが出来るはずです。そして健気なダニーの姿に、きっと涙を禁じ得ないでしょう。(ちょっと誉め過ぎかも?)
 
 というわけで、ジェット・リーのファンは絶対にこの映画を見逃してはいけません。観たらもっと彼が好きになりますから!間違いなく彼の代表作の一つとなることでしょう。
 
 ついでと言っては何ですが、「宇宙戦争」をもう一度観てしまいました。「キング・コング」の予告編は相変わらず素晴らしく、期待が更に膨らみます。しかし、12月14日の世界同時公開というのは、一体どういうことだ!? またレディース・デイじゃないか!
 
 「宇宙戦争」を改めて観て、あるシーンにちょっとビックリしました。(つまらないことですが、未見の人のために伏せ字にします。)
 
 トム・クルーズが自動車で逃げる時、走っている車の周りを1カットでカメラが一周するのですが、これってやっぱり合成なのでしょうか?どこからどこまで合成なのか、全く分かりません。他のシーンでもそうですが、もしかしたら、車に乗っている時の背景は殆ど合成なのではないでしょうか?