12月21日 「アフターケア」
 
 今年は色々と新しいことを始めましたが、慣れないこと故失敗もあります。漫画の描き方を教える場合にも、自分を基準に考えるので、思わず「簡単だよ」と言ってしまいます。本当は大変なのに「楽賃」とか言ってしまいます。ですから、私の言葉を真に受けてはいけませんよ。
 
 そんなわけで、今日は歯医者の帰りにちょっと渋谷に寄りました。初めて教鞭を執った学校に再び出かけて、しっかりアフターケアするために生徒の作品を見せてもらいました。この学校はプロ志向の生徒も多くて、中にはすでに出版社の編集者が付いている人もいるそうですから、作品を見ていて結構頼もしく思います。
 
 ただ、まだ殆どの人が自分の才能に気がついていないようです。ですから、その人の才能を指摘して、どこを伸ばせば良いのか教えてあげるのが私の務めかも知れません。それでも本人が気づくかどうかは本人次第ですし、どう伸ばすかもやはり本人の自由です。こちらは行くべき方向を指すことは出来ますが、後は本人の努力と運に任せるしかありません。
 
 中にはかなり見込みのある人もいるので、結構将来が楽しみです。もっとも、突然化ける人もいるので、一概に進路を示せないのがこれまた難しいところです。