12月12日 「突発的OB会」
 
 先日、大学漫研後輩のMクンが急死しました。歳月を重ねてくると、こんな知らせも自然と増えて来る昨今ですが、自分より若い人の訃報を聞くのはなかなか辛いものがあります。今日はその告別式があるので、朝から雨の中を都心に向かいました。
 
 電車を東中野駅で降りて、式場に行くと予想に反して黒山の人集りでした。寒い雨の中、よくこれだけの人が集まったものだと感心してしまいますが、こう言う時こそ故人の人望の厚さがよく分かります。
 
 告別式が終わったところで漫研のOBを探すと、結構大勢が参列していました。折角なので、みんなで近所のジョナサンに集まって、Mクンを偲ぶことになりました。蔵前仁一クンやかすやたかひろクンや小室みつ子さんとか特殊な職業の人達や各雑誌編集部の人々などもいますが、みんなちょっと変わった後輩達です。久しぶりにあったのでなんだかミニOB会みたいになりました。普通なら子供の話とか会社の話が出るところですが、さすが漫研OBは違います。未だに大学時代と変わらず、マニアックな話やバカ話に花が咲きます。
 
 その後、余勢を駆ってそのまま新宿へ繰り出し、ホントに突発的OB会になってしまいました。Mクンの仰天ネタに黒服の連中が大いに盛り上がり、周りの人々もさぞや驚いたことでしょう。漫研気質、未だ健在!天国のMクンもさぞや喜んでいたことでしょう。
 
 さて、家に帰ってみると、玄関に段ボール箱がデンと置いてありました。中を見ると柿が一杯入っています。置き手紙を見ると、近所に住んでいる大学時代の同級生Aクンが庭で採れた柿を分けてくれたそうです。試しに食べてみたら、これがあまりに美味しかったのでビックリしました。まさか、こんな所で美味しい柿にありつけるなんて!今日はビックリすることばかりの一日でした。