10月30日 「大冒険」
 
 ハードディスクに録画していた映画を片付けるために、番組をチェックしながら「大冒険」を観てしまいました。クレイジー・キャッツ結成10周年記念映画なので、さすがにシリーズ屈指の豪華作品です。特撮監督に円谷英二の名が堂々と掲げられていますので、単なるコメディーというよりは特撮映画の範疇に入るかも知れません。
 
 クレイジー・キャッツの映画シリーズは、どれもこれも破天荒ですが、この作品は特に凄い話です。なにしろ、好きな彼女を追って、警察と殺し屋に狙われるわ、ビルから落ちるわ、車から車へ飛び乗るわ、鉄橋から馬に飛び乗るわ、汽車に飛び乗るわ、バイクで飛ぶわ、潜水艦に潜り込むわで、世界制覇をもくろむナチスの残党を島ごと吹き飛ばして、結局世界を救ってしまうのです。
 
 まったく007も真っ青の大活躍をする主人公の植木等ですが、危機また危機を脱した後の一言が笑えます。毎回ほとんど信じられない様なセリフを吐きますが、これってアドリブなんでしょうか?
 
 そういえば、突然植木等が演説をぶって笑わせるシーンがあるのですが、「CASSHERN」でブライキング・ボスがいきなり古めかしい口調で演説を始めた時、思わずこの映画の植木等を思い出してしまいました。