6月19日 「アズカバンの囚人」
 
 京都に出掛けている間に前売り券の発売が始まったので、ワーナーマイカルの「e席リザーブ」を初めて利用してみた。使ってみて分かったが、これがすこぶる便利で簡単だった。わざわざ前売りに並ぶ必要もないので、これからはこれを活用したいと思う。
 
 というわけで今日は「ハリーポッターとアズカバンの囚人」先行レイトショーを観に行った。かなり出遅れて申し込んだにもかかわらず、結構良い席で観ることが出来た。監督も替わり、シリーズ最高の出来とまで言われるその仕上がりは如何なものか、とくと我が目で確認してみることにしよう。
 
 この邦題の「アズカバンの囚人」というのは、古い映画ファンとしてはどうも「アズカバンの虜」と呼びたくなる。そういう茶々も入れたくなる程贅沢な作りだ。ジョン・ウィリアムズの音楽も素晴らしいし、新しいキャラや小道具達も魅力的で面白い。特にディメンターとナイトバスとシビル・トレローニー先生は最高です。でも、話はかなり目まぐるしくて複雑だし、固有名詞がポンポン飛び出すので、原作を読んでいない人には飲み込むのが結構難しいかも知れない。それに、お子様にはちょっと怖いかも?多分怖いと思うな。きっと夢見るぞぉ〜。「千と千尋〜」の時と同様に、ロビーで大泣きしているお子様もいました。
 
 一つ気になったことは、頻繁に「殺す」という言葉が使われていることだ。最近の児童文学はこの位刺激的でないといけないのかも知れないけれど、それにしてもちょっと乱暴な気がする。大人が使う分には良しとしても、少年が使う言葉としてはどうも抵抗を感じてしまう。
 
 主人公達もすっかり大きくなり、容姿が大分変貌してしまっている。それに加えてラフな衣装にも微妙な違和感を感じないでもない。その辺り、デリカシーや夢が少しずつ失われていくようで、一抹の寂しさも覚えてしまう。果たしてこの変化を日本のファン達はどう感じるだろうか?