6月11日 「黒の怨」
 
 慣れない旅行をすると、どうも疲れる。昨夜は不覚にも椅子に座ったまま眠りこけてしまった。おかげで疲れが全然取れないばかりか、身体のあちこちが痛い。痛くて頭が働かないし、あまり動く気にもならないので、DVDなどを観てしまう。
 
 「黒の怨」とはなんちゅうタイトルだろう!確かに内容はその通りなのだが、私は原題の「ダークネス・フォールズ」の方が良いと思う。なにしろこの映画の恐怖は「闇」そのものなのだ。生き残るルールはただ一つ、明るい所にいる事だけ。丁度「影踏み」の反対で、主人公達が明るい所を伝わって行く過程が面白い。
 
 ここに登場するモンスターは何と「ティース・フェアリー」。「レッド・ドラゴン」もそうだったけれど、幸運の妖精が殺人鬼になると余計怖い。とすれば、この類の真打ちはやはりサンタクロースだろう。人の家に侵入するのはお手のものだし、空を飛んで世界中どこでもやって来る。大体あの赤い服からして、いかにも危なそうじゃないか。