12月5日 「3-D」
  
 今日がホントの最終日。これを見逃したら、もう劇場で観られない!昨日それを知って、慌てて「スパイキッズ3-D:ゲームオーバー」を観に行く。なんてったて、新百合ヶ丘のワーナー・マイカルシネマズでは午前中に1回しか「スパイキッズ3-D」を上映しないので、今日の朝一番に行かないと観損なってしまうのだ。
 
 何しろ3-D映画。それもレトロな赤と青のメガネを使ったカラー3-D映画だ。今じゃ液晶シャッターや偏光フィルターが普通だというのに、あえて赤と青のメガネを使ったのは、やっぱり多くの劇場でかけられるようにする為と、ビデオDVD化を考えてのことだろう。赤と青のメガネで、どれだけ飛び出すのか?色はどうなるのか?どうにも気になる。ここは是非とも自分の眼で確かめておかなければ!
 
 というわけで、ワーナーマイカル・シネマズ新百合ヶ丘4番スクリーンに行ってみると、だ、誰もいない!うひゃ〜っ!観客私一人かい!?わっはっはっ!この大きなスクリーンを独り占めだぜぃ!と、ど真ん中の席でふんぞり返ろうと思ったら、おじさんが一人入って来た。まぁ平日の朝一番だから堅気の人は普通来れないだろうし、それも子供映画だからなぁ。結局「スパイキッズ3-D:ゲームオーバー」の最終回をたった2人で観ることとなった。贅沢なような寂しいような上映でした。
 
 しかし、この映画は凄いねぇ。始まって15分もしたら、後はず〜〜〜っと3-D立体メガネを掛けっぱなしなんだからね。途中1回だけメガネを外すけれど、正味1時間以上も3-Dというのはギネス物じゃないの?「ジョーズ3-D」や「13日の金曜日3-D」、「空飛ぶ十字剣」、アンディー・ウォーホールの「悪魔のはらわた」、iMAXでやっていた「T−LEX」等々と3-D映画は数多くあったけれど、実質の3-D時間がこれほど長いのは無かったような気がする。(気になったので調べてみたら、アメリカでは沢山3-D映画が作られているようで、この作品より上映時間の長い作品も結構あるみたいです。ただ殆どが過去の作品を新たに3-D化したものなので、純粋な新作で長いのはやはりこの作品かも…?それにしてもアメリカ人ってホントに3-D映画が好きですね。)

 赤と青のフィルターを使った割には色がちゃんと出ているし、今までより一段と飛び出してクッキリ見える。ひょっとして、この映画は色々な意味で画期的なんじゃない?でも、出来れば偏光フィルター方式で、もう一度iMAXシアターで観てみたいなぁ。

 なにしろ「ゲームオーバー」というゲームソフトの仮想空間に入って悪の張本人トイメーカーと戦うというお話だから、至る所にゲームのネタが満載だ。裏技や隠れキャラも登場して、ゲーム好きな子供ならみんな大喜びするだろう。祖父と孫、親と子、家族の絆と友情をテーマに一致団結して、最終回だし全員集合!これで「スパイキッズ」シリーズも家族円満に大団円を迎えることが出来た。とってもハチャメチャだけど、子供映画としては非常に楽しい仕上がりになっている。
 
 それにしても子供に大人気の映画とあって、出演陣はみんな楽しそうに演技している。シルベスタ・スタローンなんか、今までこんなに楽しそうに演じている映画を観たこと無いぞ。それにも増して、吹き替えをやっているのが正道会館の角田信郎なんだからビックリ!体格で選んだのかは知らないけれど、声優としても立派にやっていけそうじゃないですか!