11月11日 「何かと色々」
 
 今日は朝から冷たい雨が降っているので何だか外出したくない気分だけれど、アニメのアフレコもあるので出掛けることにする。スタジオに行くと、なにやら取材スタッフが来ている。聞けば、DVDの特典映像を撮っているのだそうだ。カメラが廻っているので声優さん達も緊張しているせいか、声がいつもより幾分上ずって聞こえる。あれっ、我々も撮るの?まずいなあ。寝起きのまんまで来たので、髪の毛ボサボサだぞ。
 
 今日は又シナリオライターの人達も来て、アニメのシナリオ会議も同時に行う。前回問題になったラストの展開も、色々協議した結果、大筋でまとまりそうだ。ゲームはプレーヤーがじっくり考えながら時間を掛けて物語を読み進めるけれど、TVアニメは30分という短時間で一気に物語を観せなければならない。だから、自ずとそれぞれの物語の作り方には大きな違いが生じる。更にアニメにはゲームに無いキャラや話が添加されているから、どうしたってゲームと同じ展開にはなり得ない。
 
 そういうワケで、結局ラストも違った展開になりそうだが、両者の間に全く整合性が無いワケでもない。恐らく、ゲームをやってアニメを観た人も、アニメを観てからゲームをやる人も、それぞれ違った感動を得られて、どちらにも納得出来るのではないかと思う。まさに前回からの課題である「ゲームとアニメの好ましい関係」が、今回はようやく築けそうな気がする。
 
 それにしても今日の10話は面白い。話もシリーズ前半の山場にさしかかり、益々盛り上がってきた。ポポロファンなら思わず拍手喝采したくなるようなシーンの連続で、雰囲気も最高潮!「ああ、これをゲームでもやりたかったんだよなぁ!」なんて事をさりげなく表現されてしまうのでちょっと悔しいけれど、だからこそアニメ化には大きな意義を感じる。
 
 ちなみに11月9日の視聴率は選挙効果もあって過去最高だったようだ。ちょうど傑作の回が当たったので、これが呼び水となって、これからも視聴者が増えるかも知れない。ポポロの上に幸運の星が輝き始めたようだ。