11月8日 「不思議の国のアリス」
 
 今日ビッグ・ガイ(ジェフリー・ダロウ)が大磯のアスカ蘭の見舞いに行くという話なので、その時間に合わせて私も大磯に行くことにする。地下鉄で横浜まで行き、東海道線で大磯へ。ふ〜ん、意外と近いじゃないか。それに、もうちょっと行けば熱海に着いちゃうぞ。子供の頃よく家族旅行で熱海に出掛けたけれど、もっと遙か遠くにあるイメージだった。こんなに近いなら、今度熱海城を見学しにでも行ってみようかと思う。
 
 さて大磯のアスカ蘭の家に行ってみると、すでにビッグ・ガイがやって来ていた。早速「レボリューションズ」の謎について聞いてみる。あの後ネオはどうなったの?とか、あの子は何なの?とか、ダロウ君は何処に出演しているんだ?とか…。そして、私が一番腑に落ちない点についても聞いてみた。
 
 ご存じのように「マトリックス」は物語の導入から、随所に「不思議の国のアリス」と符合する点が見られる。たとえば物語はアンダーソンがモニター画面の前で眠っているところから始まる=アリスが川辺で物思いにふけっているところから始まる。画面に「ウサギを追え」という不思議なメッセージ=ウサギを追いかけて穴に落ちる。赤いカプセルを飲んでマトリックスの現実世界へ=「飲んで」と書かれた瓶の中身を飲んで不思議な世界へ。マトリックスの水槽で目を覚ます=海水浴装置と涙の海。予言者オラクルから助言=芋虫の忠告。アーキテクトの部屋=帽子屋のお茶会…等々。
 
 他にも大勢のエージェント・スミス=トランプの兵士…とか、メロビンジアンとパーセフォニー=キングとクィーン。ツインズ=笑うチャシャ猫。キーメイカー=金色の鍵…と考えられる。
 
 …となれば、当然ラストも「アリス」で締めたいところだが、映画のラストにアリスを見いだすことは出来なかった。(それっぽいのはいるけれど…まさかあれが?)はてどうしたものかと疑問に思っていたのだが、ビッグ・ガイの説明でようやく合点が行った。なんと私の睨んだ通り、堂々と「アリス」で締めているではないか!今度映画のパンフレットを買って、よ〜く見てみよう。
 
 その後アスカ欄の子供達も一緒に、ビッグ・ガイの乗ってきたハイヤーで新宿に向かう。高島屋でおみやげを買い、私はここでお別れをした。家に帰って今日撮った写真を見てみたら、完全にピンボケだった。トホホ。