9月5日 「クラクラ」

 ようやく仕事の見通しがつくようになったので、又しても気が緩んで、TSUTAYAで「マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人 1」のDVDを借りてしまう。マイケル・ムーアのアポなし突撃インタビュー番組を集めたものだが、相変わらず面白い。一見無謀な突撃番組だけれど、時に実際社会を動かしてしまったりするから驚く。数ある日本の突撃番組も大いに見習って欲しいものだ。でも日本人はユーモアを解しないからやっぱり無理かもね。それに、命懸けだし…。


 9月6日 「パラパラ」

 家を出てバス停を通り掛かったら、丁度バスが来たので衝動的にバスに乗って新百合ヶ丘へ行く。ワーナー・マイカルに寄って、今日から始まる「座頭市」でも観ようかという気になったが、上映時刻がうまく噛み合わなかったので今日は観るのを諦める。その代わりパンフレットだけ買う。パンフレットが妙に小さいなと思ったら、面白い趣向になっていた。各ページの隅っこに小さな写真が載っていて、パラパラ映画になるんだなあ、これが。ページを増やすために、わざと判を小さくしたのだろう。なかなか粋な計らいだね。

 新百合ヶ丘に来たら、帰りには当然「亀屋万年堂」に寄らなければならない。ダイエー・ホークス優勝祈願を込めてナボナを買おう。なんてったって「ナボナはお菓子のホームラン王」だ。…と思ったが、土曜限定の大福餅についつい目がくらんでしまった。なんかやることバラバラ。


 9月7日 「お気楽」

 ようやく単行本の本文を描き上げる。相変わらず誰も気がつかないであろうヘビーな修正や加筆も無事終了…だと思う。それにしても、漫画は自分一人の責任で描き上げることが出来るから気が楽だ。絵やシナリオの出来不出来も、面白いか面白くないかも全て自分一人の責任だからホントに気が楽だ。たとえ締め切り直前にページを減らされようが、それでも周囲の余計な諸問題に神経をすり減らされるよりは余程ましだ。仕事の区切りもつくし、達成感もあるから、精神衛生上も良い。なにより無用なストレスで血圧が上がらなくてすむからホントに助かる。


 9月8日 「おおらかな心」

 今日の「ERⅧ緊急救命室」は泣けた!泣けた!分かっていることとは言え、初回からの馴染みが消えるのは余りに悲しい。薬漬けの不良娘を諭すために残した、最後の言葉に感銘を受ける。その言葉をかみしめて残りの人生を生きよう。苦しい時も、悲しい時も、おおらかな心を持って。


 9月9日 「2Dの力」

 やっぱり2Dは分かりやすいなあ。人間に優しいと言うべきか。今日はほとほと2Dアニメの力を思い知らされた。人間は元々3Dで物を考えることが苦手なのだから、当たり前と言ったら当たり前なのだが、それにしても長い年月で培われた2Dアニメの表現力は凄い。大切なのはコマ数や描写力ではなく、要は受け取る側の人間がどう感じるかだ。「分かりやすさ」と「心地よさ」からして、3Dアニメはまだまだ2Dアニメにとてもかなわない。