8月31日 「井戸の効用」

 日本出版社の矢崎さんのお宅に伺って、誕生日を祝ってもらう。矢崎さんとは誕生日が一緒なので、毎年矢崎邸でお互いの誕生日を祝い合うのが恒例になっている。丁度家を新築したばかりなので、今日は二重のお祝いだ。家の中を案内してもらうと、成る程最近の家は良く出来ている。建付や空調システムなど、とにかく感心することしきりだ。

 家の庭に出てみると真新しい井戸が出来ていた。以前住んでいた人が塞いでいたのを開けたらしい。井戸は開けておいた方が良いらしいが、封印を解いたみたいでちょっと怖い。貞子が出てきても困るので、思わず手を合わせて拝んでしまった。私も結構迷信深いものだ。

 誕生日のお祝いをした後、矢崎家を相手に麻雀を打つ。これも毎年恒例のパターンだが、今年はちょっと違うぞ。なにしろ井戸で拝んでおいたから、霊験あらたかな手が連発した。いきなり「九連宝燈」崩れのテンパイの後、国士無双をあがるなんて神懸かり的だなあ。やはり井戸の効用でしょうか?