8月21日 「猟奇的な彼女」
 
 そろそろ新作DVDが並ぶ頃なのでTSUTAYAに行ったら、まんまと希望の作品を借りることが出来た。珠玉の作品ばかりなので、今回はかなり期待出来そうだ。
 
 「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」は実に洒落た作りの映画だ。日本公開時、何でこんなタイトルを付けたんだろうと思っていたけれど、成る程こいつは邦題が付けづらいなあ。「華麗なる賭け」や「黄金の七人」のような洒落た雰囲気を伝えるのに、配給会社はかなり頭を悩ませたことだろう。相変わらずスピルバーグの手腕は冴え渡っているけれど、今回は特にジョン・ウィリアムズの曲が素晴らしい。タイトルバックも出色の出来だ。…とここまで褒めちぎっても、今一つ好きになれないのは何故だろう?
 
 「戦場のピアニスト」はまだ観ていないので、その内触れようと思う。以前「海の上のピアニスト」という映画があったけれど、長い間「船上のピアニスト」と勘違いしていた。何か紛らわしいでしょ?
 
 「猟奇的な彼女」はちょっと誤解を招きかねないタイトルだけれど、観てみたらこれがとっても面白かった。こういう誠実な人々が登場する映画は観ていて気持ちが良い。「こんな偶然があるものか!」と批判する人もいるだろうが、「偶然」は努力した人にだけやって来るモノなのだ。