7月31日 「面白いと良いけれど…」
 
 昨日TSUTAYAで借りたDVDをまとめて観る。気になっていても、観るには及ばなかった作品ばかりなので、これで胸の支えが取れた感じだ。
 
「ギャング・オブ・ニューヨーク」:巨額の製作費を投じてアメリカの暗部を描いた作品というと「天国の門」を思い出しますが、何だか似たような匂いを感じてしまいます。例の同時多発テロの煽りを食いながらも何とか完成に漕ぎ着けた、マーチン・スコセッシ監督の執念を感じます。但し、執念と面白さは別問題ですけれど…。監督本人もちょっとだけ顔を出していますが、「ゾルゲ」の監督よりはずっと奥ゆかしい出方です。
 
 「猫の恩返し」:昔「バニパル・ウィット」というアニメがありまして、子供達がネコの国へ行って大冒険する話でしたけれど、発想の面白さといい、アニメの出来といい、この作品より勝っていたような気がします。それにネコが四足形態で二足歩行するというのは、どうにも無理を感じて仕方ありません。いかにも女の子受けを狙った作りにも抵抗感を感じてしまうのですが…。
 
 「レッド・ドラゴン」:あまり期待していなかったのですが、これが結構面白かったです。でも、「羊たちの沈黙」よりも前の話なのに、レクター教授が歳をとっているのは何故でしょうか?
 
 「ゴースト・シップ」:映像的に結構凝った作りになっていて、ショッキングなシーンもおぞましいシーンも美しく、恐いというより綺麗だなあと思ってしまいます。話のオチの付け方は、アメリカ人にとっては真っ当でしょうが、日本人にはピンと来ないかも知れません。