7月6日 「UFO」

 「Xファイル・6シーズン」が届く。「ER緊急救命室」と「Xファイル」はまさに両極をなすTVシリーズだ。片やTVドラマの王道を極める「ER」ならば、「Xファイル」はTVのタブーに挑戦し、常に斬新なTVドラマを追求し続けている。その意味で、どちらも驚愕のTVドラマであり続けている。こんなTVドラマシリーズを生み出すアメリカという国はやはり侮れない…というか、やっぱり凄い。

 最近寝床でUFO関連の本を読んでいるのだけれど、アメリカのUFO信仰集団と創造論的原理主義が妙にリンクしていて興味深い。科学的に根拠の全く薄い「衝突する宇宙」や「未来の記憶」、「神々の指紋」などがもてはやされるのも、全てはその辺りに原因があるようだ。

 優れた文化と科学力を持ちながら、いまだに「進化論」や「地質学」、「宇宙論」や「人類の歴史」さえも信じない人が何百万人もいるアメリカという国は、実に奇妙な国だと思う。