6月22日 「主役不在」
 
 どうもNHKの「武蔵・MUSASHI」を観るのが辛くて仕方ない。どうも主役の3人(武蔵・お通・又八)が浮いている気がしてならない。どうも演出が気に入らない…。何だか全てが中途半端な、このモヤモヤ感は何なのだろう?
 
 大体タイトルからして気に入らない。日本語のタイトルにわざわざ英語をつけるということは、和洋折衷な時代劇でも目指しているのだろうか?洋風を目指すなら英語タイトルだけにして、いっそのこと西部劇風にしてしまえば良いのに(音楽もエンニオ・モリコーネだし…)と思ってしまう。まあNHKとして、そこまでは出来ないのだろうけど、とにかく中途半端だ。
 
 それにしても、主役の3人(武蔵・お通・又八)が出ないシーンほど安心して観れるというのは奇妙なドラマだ。脇役がしっかりしているので、特に柳生一族なんか非常に魅力的に見える。しかし、脇だけが独立して立ってしまうというのは問題だ。あくまでも、主役を立てるための脇でなければならない。その意味で、巌流島の決闘後柳生一族との対決に移れば、結構面白くなるかも知れない…ような気もする。