6月5日 「手塚治虫文化賞」
 
 昨日からのデジタル革命が続く中、仕事を一時中断して都心に出かける。今日は朝日新聞本社で、「手塚治虫文化賞」の授賞式があるのだ。仕事の締め切りが迫っているので、行こうかどうか迷っていたが、会場に行けば特製のアトムバッチをもらえるので、物欲に駆られて行く。
 
 さて、地下鉄の青山一丁目で都営大江戸線に乗り換えると、前の席に二人連れの外人が座っていた。ポロシャツと短パンというラフな格好で、コミック・コンベンション会場でよく見かけるような、いかにも漫画オタクという風体だ。が、この顔には見覚えがある。う〜ん、似ている!ウォシャウスキー兄弟にソックリだ。二人とも似ているというのはかなりの偶然だが、まさか本人じゃないだろうね?(本人じゃありません。麻布十番で降りたので、CNNの職員のようです。でも、やっぱり本物だったりして…?)
 
 さて「手塚治虫文化賞」だが、マンガ大賞は「黄色い本」の高野文子さんが受賞。新生賞には「ヒカルの碁」のほったゆみ・小畑健さん、短編賞に「現代思想の遭遇者たち」「ののちゃん」のいしいひさいち氏、特別賞には水木しげるさんが受賞した。
 

 それにしても、最初の頃の会場は帝国ホテルだったのに、祝賀会の会場が応接ロビーとは寂しい限りだ。鳴り物入りの「アストロボーイ」のアニメも今一つ盛り上がりに欠けているし、日本の漫画界にも陰りが見えてきたのだろうか?